サッカーのPKでゴールを外して以来、足が震えてボールが満足に蹴れません。外したら負け、という大事な場面でペナルティーキックを失敗してしまった。あるいは、自分のワイルドピッチで、勝ち試合だった野球の決勝戦に負けてしまった。そんな経験が心の傷となって、プレイヤーを蝕むケースは少なくありません。 几帳面で責任感が強く熱心に練習していた人なら、うつ病のような心の問題を抱え、必要以上に自分を責めるようになってしまうこともあります。また、心の痛手が言葉ではなく身体に現れた場合、転換性障害といって、ボールを蹴ったり投げたりすることができなくなる、という症状も出てくるのです。 苦しみに気づく。 表面的には落ち込んだ様子もなく、本人も心の傷を自覚していない点がこのケースの特徴です。ですから手足の震えといった身体の症状を引き起こす原因、つまり今自分を苦しめている心の傷が何なのかに気づくことが、専門医の治療を受ける上で、症状を取り除く一番の近道となります。