上がり症は治せるというTV番組があったようです。 そもそも「上がり症」という病気はなく、社会不安障害という病気の症状のことがあるといえます。
人前でプレゼンテーションをする、演奏をするような場面で、ドキドキして声が震えたり、上気して顔が赤らんだりすることは、誰にでもあることです。
社会不安障害というのは、これらをはるかに越えた状態です。例えば、生徒がクラスで朗読をしなければならなくなったとき、会社員であれば皆の前に立ちプレゼンテーションを始めたところ、声が上ずってつっかかり気味になる。そして頭の中が真っ白になり、自分が何をしているのか分からなくなってしまったとか、手が震え、胸がドキドキして呼吸が苦しくなった、冷や汗が出たなどの症状になる。こうした経験の後、再び同様のことをしなければならなくなった時に、「どうしよう、またあんな風になってしまうのではないか」という心配が非常に高まり、同様の場面を極力避けようとするようになってしまう。強い不安とそれに伴う自律神経症状、予期不安・回避行動、この3点が揃ったケースを社会不安障害といいます。
ですから、声が上ずってもとりあえずは一通りできた、そしてある達成感をもって次回にも意欲的に取り組もうという姿勢が取れるのなら、これは問題ありません。単にシャイな人ということです。
浅井逸郎
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