前回までで、社会不安障害の症状、治療法や治療期間についてお話しましたが、発病には、どんなきっかけがあるのでしょう。 社会不安障害というのは、大勢の人の注目を浴びるような場面で強い不安に襲われ、頭が真っ白になり、動悸や発汗、吐気などが出現する病気です。小学校高学年になるころ、発病する子どもが多い。これは神経の病気ですから、中学に上がる前の子どもたちであれば、薬に対する反応性がとても良く、長い期間の投薬を必要とせず完治するケースが少なくありません。不登校の子どもの中に、この社会不安障害によるケースがあります。友達や先生ともうまくいっていて、学業もついていっている、身体的な点でも問題はない。それなのに、学校に行きたがらない。本人も因果関係を自覚していないので分かりにくいのですが、こんなケースは、社会不安障害である可能性もあります。
親に社会不安障害のような傾向があると、子どもも出やすいということはあるのでしょうか。
家族集積性はあります。親がそうだったという場合は、ぜひ気をつけて見てあげてください。そして、思い当たるようでしたら、なるべく早く受診するようにしてください。お子さんの人生が全く違ってくるはずです。
浅井逸郎
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