クリニック便り No.36 「貧血にご用心(2)」

赤血球が作られてから役割を終えるまでの寿命は約120日です。寿命を迎えた赤血球は脾臓で破壊されますが、鉄はまた新しい赤血球のために再利用されます。また貯蔵されている鉄もあるので、少しくらい補われなくてもすぐに貧血になる事はないのですが、ダイエットや偏食、妊娠や成長、胃潰瘍や月経過多、その他の病気による失血によって鉄分やビタミンB12が足りなくなるとヘモグロビンの精製が順調に行われなくなり、貧血が起こってしまいます。
日頃から鉄分の摂取と食生活のバランスに気をつけましょう。

1.鉄を摂りましょう・・・食品に含まれる鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。ヘム鉄は溶けやすく吸収に適した形、非ヘム鉄は消化吸収が難しい形なので、ヘム鉄を摂る方が効率的です。

 ヘム鉄を含む食品:豚肉・牛肉・鶏肉, レバー・内臓類, かつお・いわし・まぐろなど
(特に血合いの部分)

 非ヘム鉄を含む食品:卵, しじみ・あさり, 大豆・小豆・ココア, ほうれん草・小松菜・
ひじき・のり


2.たんぱく質も摂りましょう・・・たんぱく質は赤血球やヘモグロビンの材料となる栄養素で、鉄と同様に重要です。また、肉や魚のたんぱく質は非ヘム鉄が消化管内で溶解するのを助け、非ヘム鉄の吸収を助けます。

3.いろいろな食品をバランスよく摂りましょう・・・ビタミンB群、葉酸、ビタミンC、銅なども造血や鉄の吸収に欠かせない栄養素です。偏食をせず、3食きちんと食べることでこれらを十分摂ることができます。

4.ビタミンCを摂りましょう・・・ビタミンCは非ヘム鉄を吸収しやすい形に変える助けになります。

5.調理方法や食べ方を工夫しましょう・・・鉄製の調理器具を使うと吸収の良い形の鉄が微量に溶け、鉄を補うことが出来ます。

6.お茶は控えめに・・・お茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を阻害します。食事中や食後はほうじ茶や麦茶など、タンニンを含まないお茶を飲みましょう。ですが、ごく普通の濃さのお茶を1~2杯飲む文にはほとんど影響はないようです。飲む時間に気をつけましょう。

2010/03/10

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