横浜院長のひとりごと No.253 五月病

今年の私はGWも3-4-5日と診察日、あまり休めていない横浜院長の柏です。おかげで?ブログも間が明き気味で申し訳ない限りです。

五月に入って、今年はとくに寒暖の差が激しく、夏日かと思えばいきなり上着が必要となったり、外来でもここんとこ風邪をひかれている方が多かったですね。
この時期よく見られる不調を五月病といいますね(これは医学用語ではありません)。4月に入学、入社、進級、配置換えなどの転機のあと、1ヶ月は頑張るもののそろそろ疲れが来る時期であること、GWの長い休みで心身が「休みモード」になってしまい、休み明けに「通常モード」への切り替えがうまくいかないこと、などが原因としてよく言われています。しかし、この時期は気温が上下動を繰り返しながらも急に上がってくる時期に相当し、とくに最近はまるで冬から急に夏のような急変動が恒例となっていることなど、気候の変化に対して心身の反応が後手に回っていることのほうがより重要に見えます。
前回は心身症のこの時期の悪化について書きました。また、ずいぶん前ですがNo.045で気象病についてふれています。気象病とは、気温や湿度、気圧の変化に体がついていかず、抑うつやイライラなどの精神症状や、だるさ、痛みなどの身体症状が見られる状態です。ここでややこしいのが、気象の変化から症状をきたすのと同時に、どうも精神科的不調に陥ると神経のセンサーが過敏になるのか、気象の変化に極端に弱くなってしまうことがよくあります。逆に精神症状がよくなってくると、低気圧が来ても大丈夫になってきたりします。神経の敏感さ...気温、湿度、気圧から音、におい、光...精神科医としては大切な所見です。
五月病も一種の気象病という側面が強いと思われます。連休の長さよりも寒暖の差の大きさが、今年は五月病をより大変なものにしているのかも知れません。
皆さんもお気をつけくださいね。

今日の一曲、前回チャイコフスキーに目覚めたついでですか、白鳥の湖から「情景」をどうぞ。メロディーラインとしては史上最高に美しい旋律の一つですね。プリマドンナはスヴェトラーナ・ザハロワ。ロシアの誇る現代最高のプリマドンナにして名ヴァイオリニストのレーピン夫人でもあります。ではまた。


2018/05/15

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