横浜院長のひとりごと No.169 うつ病の小精神療法(その1)

hitorigoto-169.png横浜院長の柏です。仮面ライダーゴースト、敵(眼魔)の本体が徐々に見えてきて面白くなってきましたね。命や肉体に意味がないとし、完璧な世界を自称する世界とは?また、ネクロム、いいですねぇ。白と緑は斬月を思わせますが、その挙動はどことなく555を彷彿させます。

さてうつ病のお話ですが、薬物療法のお話をしていましたね。個々の薬物について細かくお話しすることも考えていたのですが、あまりに長大になってきているのでそれはやめて、話を先に進めたいと思います。うつ病に限らず、精神科の治療には二本柱があり、一本は薬物療法、そしてもう一本が精神療法です。どちらもとても、とても大切です。精神療法というと、認知行動療法、対人関係療法から精神分析までさまざまな手法があるわけですが、精神療法というのは大上段に構えたものだけではありません。とくに外来での精神療法の基本は、ご自分の病気についてよく知り、生活において、考え方や行動において、治るために最適の方法をとることができるように援助することにあります。最近では心理教育という言葉も使われますね。われわれ精神科医は、日常診療において毎日これを行っているわけです。病気ごとにこうした「小精神療法」のエッセンスがあるのですが、うつ病に関しては名古屋大学名誉教授の笠原嘉(かさはら みよし)先生のものが有名で、かつ本質をしっかり捉えており、私もこれを基本の基本としております。
笠原先生は米寿にしてまだ現役、名古屋でクリニックの仕事をされています。講演を伺う機会もあり、いろいろ勉強させていただいております。
その、笠原先生のうつ病「小精神療法」はこの7つです。


1)治療の対象となる「不調」であって単なる「気の緩み」や「怠け」ではない
2)早い時期に心理的休息をとる方が立ち直りやすい
3)予想される治癒の時点を告げる 短くても3ヶ月、平均6ヶ月はかかる
4)治療の間、自己破壊的な行動(自殺企図など)をしないよう約束する
5)一進一退があることを繰り返し告げる
6)人生に関わる大決断(退職、離婚など)は治療終了まで延期する
7)服薬の重要性、副作用をあらかじめ説明する


(「軽症うつ病」笠原嘉 講談社現代新書 よりサマライズ)

次回、これを私なりに読み解いて行くことにしましょう。

今日の一曲です。お正月にシルクロードの音楽をご紹介しました。今日は遺跡シリーズ第2弾にしましょう。TBSでやっていた新世界紀行のテーマ曲「自由の大地」をお聴き下さい。昔、サントラ盤買っちゃったくらい好きな曲です。ではまた。

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