横浜院長のひとりごと No.260 生活特性(2)

横浜院長の柏です。暑い日が続きますね。先日の昼休み、街中でポケモンGOのサンダー祭で人が集まる中、一人黙々とingressのイベントをこなしておりました。ポータルの白化(敵方ポータルを破壊する)数を競うものでして、最近情報に疎く、気づいたときにはイベント終了直前(泣)。急いでいたのでサンダーどころではなく、灼熱の土曜の昼休みと仕事上がりにひたすら白化作業。100個、300個、1000個でそれぞれブロンズ、シルバー、ゴールドのメダルがもらえるのですが、今回はブロンズで妥協です。それでも歩くんだよね...健康維持には、やはりポケモンGOよりingressだなぁ。

統合失調症の生活臨床。前回は「生活特徴」について、二者択一に弱い、高望みをする、一面的に物事をとらえる、という特徴をご紹介しました。今日はさらに、統合失調症の方によく見られる生活行動パターンをご紹介します。

統合失調症の方の生活行動パターン

1) 名目、世間体、評価に拘泥し敏感である
2) 目先の利にとらわれて短絡行動を起こしやすい
3) 課題に直面すると・・・

これも前回同様、病気によって認知の幅が狭くなった結果と考えられます。生活臨床はすでにお話したとおり1960年代、すなわち50年前に編み出されたものですが、これを現代の世相からみるとまた考えさせられるものがあります。
例えば、1)の「名目、世間体、評価に敏感」はある意味、最近のいじめやLINE文化の中、現代の若者の標準的な世相を表したものとして矛盾はありません。それでもやはり、統合失調症を抱えた皆さんと関わっていると、これらは永遠の真理だなーと思う場面によく出会うんですね。2)もよくありまして、「もうちょっと落ち着け!」とつい言ってしまいます...。そして3)ですが、

生活の拡大・変化の場面で
課題に直面した時に・・・。

A) 馬車馬的に動いてつぶれる
B) 躊躇逡巡してしまう

課題を放棄→生活の破綻

このように続きます。課題に直面した時には、冷静に課題と自分の実力を分析し、力を効率的に発揮して課題をクリアするのが理想的なわけです(まあ、そううまくはいかないことが多いわけですが)。統合失調症の方の場合、一つには全力投球でへばって倒れる...力の入れ具合がよくわからず、最初から飛ばし過ぎて倒れるか失敗に終わる。あるいは逆にどうしてよいかわからず、逃げて目をつぶってしまう...別の課題に置き換えて頑張るでもなく、放り出してしまう...という両極端(どちらもうまくいかない)なパターンを取りがちなのです。仕事をはじめたのはいいけれど、「高望みをして」「世間体に拘泥する」がために最初から全力で頑張る。上司や周囲の期待に応えようと毎日残業して、寝る時間も削って仕事に燃える。しかし、当然ながら疲れて能率がダウン、失敗をして叱責を受ける。すると、どうしていいかわからなくなりその日からばったりと出勤できなくなり、寝込んでしまう...こういう認知・行動パターンにならないように支援をしていくのが、生活臨床の智慧なのです。次回に続きます。

今日の一曲は、バーンスタインのミュージカル「ウエストサイドストーリー」から有名な「トゥナイト」をどうぞ。ではまた。


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