横浜院長のひとりごと No.276 オープンとクローズ

hitorigoto-276a.jpgやあ、よい子のみんな。横浜院長の柏だよ。先生はシシレオーじゃなくてゲンカ将軍(写真)推しだ。カッコいいだろう。それと、今度のカラオケはみんなでエマージェイソンを歌うから、ちゃんと練習しておくんだよ。いいね。

最近NHK頑張ってますねー。「大事なことはすべて特撮が教えてくれる」まったくその通り!トクサツガガガ、素晴らしいです。今日のテーマはそんなNHKから、20日(日)夜7時というゴールデンタイムにEテレで放送されたバリバラから。仁鶴の生活笑百科よろしくバリバラSHOW百科として法律相談だったのですが、ご存知松本ハウスから、「障害を隠して就職したがバレてクビになった」のが法律的にセーフかアウトか、という切実なテーマが出されておりました。番組の弁護士の結論はアウト、つまり障害について話しておく必要があった、というものでした。ここはしかし、現場での現実問題としては極めてデリケートなところがあります。

患者さんが就労する場合、一般枠(一般就労)と、障害者枠を使った障害者就労とに別れます。ハローワークも窓口は別々になっていますね。障害者枠は、疾病(障害)のために一般枠での通常就労に困難がある場合に検討されます。その場合、自分で障害者ですよと言うだけではだめで、その証明として障害者手帳が必要となります。精神科の場合、精神障害者保健福祉手帳(以下、手帳と記載)と呼ばれるものです。当院では手帳は障害者枠就労のために取られる方が多いですが、手帳には他にも税金控除(意外と大きい)や、横浜市であれば市営交通機関(地下鉄、バス)が無料になるなどのサービスがあります。美術館などでも無料サービスもあり、活用されている方もいますね。手帳取得やサービスに関しては当院ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)にも遠慮なくご相談くださいね。

hitorigoto-276b.jpg障害を抱える方が就労する場合、障害を明らかにするか(オープン就労)、障害があることを伏せて就労するか(クローズ就労)に別れます...正確には「クローズド」だと思うんだけど、クローズって言われてるんですよね。あ、クローズといっても仮面ライダークローズとは関係ありませんので念のため。

障害者枠での就労であれば自動的にオープン就労なのですが、難しいのが一般就労の場合ですね。番組では、クローズで入社すること自体でアウトではないが、すぐに体調を崩してしまったような場合、病気のために会社が期待する働きができないと判断され、解雇される可能性があるとのこと。会社は福祉施設ではないので、会社の立場に立つならこれは当然のことでもあります。ただ、そうでなくても就活で苦労している場合、障害をオープンにすることで面接を通過する可能性がさらに低下し、なかなか就労できずにいる方があることも事実です。私が担当させていただいている方々の状況としては、一般就労の場合クローズの方のほうがかなり多い気がします(ちゃんと数えたわけではないですが)。その場合、本人の病状、能力、体力などと会社の職務内容、忙しさ、通勤距離などとのマッチングを十分に行うことが必要で、職を離れている期間がある程度長い場合は、就労支援のための行政・民間サービスを使うことも望まれます(手帳がなくてもそこそこ利用可能です)。まあしかし、会社の状況は入ってみないとわからないことも多いのですが...。一般枠でオープン就労している方は、ある程度職歴やスキルがある方が多いのが実情ですが、最近はそうでない方でも最初からオープンにチャレンジして就職を勝ち取っている方もちらほらあります。本当はその方が、本人と会社とで話し合いができ、本人が調子を保ち、アウトプットも出していくというwin-winの関係ができてよいはずなんですよね。いろいろと環境は変わりつつあり、これからオープン就労についても理解が広がっていくことを期待したいと思います。あ、番組は25日(金)0:00-(ってことは実際は木曜夜なので注意)にEテレで再放送ありますので、見逃された方はビデオかけてくださいね(寝る時間でしょ!)。

今日の一曲は、Kさんのリクエストでジョン・ウイリアムス作曲、映画「シンドラーのリスト」のテーマにいたします。イツァーク・パールマンのヴァイオリン、グスターボ・デュダメル指揮ロサンゼルス・フィルの演奏でどうぞ。いや心洗われる旋律ですね。診察室で、曲のリクエストも受け付けていますよ〜。ではまた。

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