横浜院長のひとりごと No.278 完成図

ルパパトが終わってしまい、つかさ先輩ロス状態の横浜院長・柏です(T_T)。ルパパトはシリーズとして見事な展開で、最終回も会心の出来ではなかったでしょうか。ジオウが謎展開(んー、ディケイドもそうだけどこの展開は苦手)なので、個人的には久々にニチアサが戦隊>ライダー状態となっておりました。オーマジオウと言われても大間ジローとしか聞こえないんだけど(^_^;...はい、オフコース世代です。

さて、ADHDと空間認識の話を続けます。懐中電灯で照らしたような空間認識となってしまう場合、どうやって日常生活、仕事を進めていくか想像してみましょう。注意を向けたところは見えるが、それ以外なかなか視界に入らない。さてどうやってタスクを処理しましょうか?これも、とある女性患者さんの診察室での一言が参考になりました。「先生、私、完成図ってかけないんです」うーーん、これも奥が深いですね。タスクを進めるとき、定型発達者は頭の中にその完成図を描き、そこを道しるべに進める(トップダウン)のを得意とします。それに対して、ADHDの方のやり方は最初に完成図は描かず、その時その時に目が行ったところから順に、しらみつぶし的にタスクを進める(ボトムアップ)方が得意です。その結果、下手をするとつまみ食い的となり、なかなか完成しないということになりがちです。しかしその一方で、定型発達者は最初に完成図を描いてからでないと始められないため、取り掛かるのに時間がかかります。ADHDの方の場合、完成図を描かない分取り掛かりは早く、素早さ・行動力という面では一日の長があります。しかし、現代のオフィスワークはチームで計画的に行われ、皆で目標(完成図)に向けてタスクを積み上げるのが通常です。彼らがこれを苦手とするのは、彼らの認知パターンを考えれば当然と言えるでしょう。オフィスワークでは、上司・同僚・支援者はタスクを細分化し、より小さな目標(見える目標)を順にこなしていけるような支援が望ましいでしょう。
かつて「片付けられない女」というフレーズがはやりました。ADHDの方のひとつの困りごとを表していますが、皆さんのイメージとしては「片付けようとするとアルバムとか出てきて、それを見ているうちに時間が経ってしまう...」というのが一般的ではないでしょうか。途中で妨害刺激によりタスクが滞るのはそのとおりですが、片付けというのは最終的にどう片付けるのか、その最終型といいますか完成図を頭に浮かべ、それに近づけていく作業といえます。そこをイメージしにくいADHDの方の場合、片付けができない主な理由はこの「完成図が描けない」ことではないでしょうか。
これに限らず発達特性というのは短所になるけど長所にもなりうるものでして、次回はその辺の話をすることにしましょう。脱線しなければ、ですが(^_^;。

では今日の一曲。先日、ふらっとムービルでボヘミアン・ラプソディを見てきました。平日日中だったのにそこそこ人が入ってましたね。リアルクイーン世代ではあるものの、当時(今もか)クラシックと特撮・アニメソングしか聞かなかったワタクシですが、さすがにクイーンの曲は知っております。映画のハイライトともなった1985年のWembley StadiumでのLIVE AIDを字幕付きでどうぞ。ではまた。


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