横浜院長のひとりごと No.317 お地蔵さま

横浜院長の柏です。クリニックHPが新しくなりました!どうでしょうか?皆様の忌憚ないご意見をぜひお聞かせ下さいね。
新型コロナの拡大は世界規模となってきました。日本は都市部の人口密度、通勤状況などから考えると奇跡的に感染拡大を防いできていますが、決して油断できる状況ではなくこれからも石鹸で手洗い、人の多い閉鎖空間を避ける、(不顕性感染の可能性から)皆でマスクを着用する、を地道に続けるしかありません。改めて当院での院内感染防止のためのお願いです。


発熱、咳、呼吸器症状、だるさなどのある方は必ず事前にお電話
 下さい。厚労省の通達により、処方箋や薬の郵送も状況によっては
 可能です。

・万一発熱、咳、呼吸器症状、だるさがあるのに来院されてしまった
 場合は、必ず受付でその旨お伝えください。

・来院されたら、トイレの洗面台で石鹸で手を洗ってください。

・院内では常に(診察中も)マスク着用をお願いします。



マスクに関しては、最新のLancet誌に有用性を訴える報告もありますので、院内ではご来院いただく方は同伴者も含め(もちろん医師、スタッフも含め)全員着用をお願いしたいと思います。安全な診療環境の維持のため皆様の協力をよろしくお願いいたします。

発達障害と複雑性PTSDの関連のカギ、サンダーバード4号は「特性による親や周囲からの本人への関わり方の違い」です。ところで皆さん数字は何がお好きですか?変人の私は(^_^;;「4」が好きなのですが、子供の頃にサンダーバードは4号が大好きだったことと関係しているように思っています。毎回出てくる1号、2号と比べると潜水艇である4号は出番が少なく、かつ2号に積んでもらわないと動けないというなかなかのレアキャラだったのですが、私は黄色の躯体が大好きでした。父にプラモデルを組み立ててもらい、まだ接着剤を乾かしている途中で動かして壊してしまったという記憶は、たぶん最初期記憶の一つとして残っています。

あーまた脱線した(^_^;; 前回、ASDの場合定型発達者との認知の違い、コミュニケーションの違いから周囲と噛み合わない状況が繰り返され、慢性的にトラウマを重ねていくことをお話しました。今日は、これを周囲の人々の立場から見ることにしましょう。今回も、ASDの場合を中心に書いていきます。
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ASDの赤ちゃんは、自分を見つめる母親の視線をうまくキャッチできません。その結果、世の中に自分以外の存在がいること、それも自分を愛おしく思う大切な母親という存在がいる、という生きていく上で大切なことを見落としてしまう、あるいはその気づきが遅れてしまいます。その結果、母親から見ると目が合わない、抱きにくい、なかなか疎通の取りにくい赤ちゃんということになってしまいます。


「抱きにくい」というのは、「お地蔵さまのよう」と例えられることもあります。私も自閉症のお子さんを抱っこしたことがありますが、その抱きにくいこと。普通はだっこされる時、子供は自分の体のバランスを母親が抱きやすいように調整するものですが、それがなされないためお地蔵さまのように重く感じられてしまうのです。さらに、こだわりが強かったり知覚過敏があったりで、その後も育てにくい状態が続きます。カナー型自閉症では言葉の遅れがあります。アスペルガータイプの場合でも、言葉の遅れはないものの、言葉は音や物としての意味に留まり、コミュニケーションの道具としての育ちが遅れます。いずれにしても社会コミュニケーション機能が弱い状態で育つため、母親との愛着が(お互いに)育ちにくい状況が続きます。


「子供は社会的、精神的発達を正常に行うために、少なくとも一人の養育者と親密な関係を維持しなければならず、それが無ければ、子供は社会的、心理学的な問題を抱えるようになる(wikipediaより)」というのが、ボウルビィ(John Bowlby)により確立された愛着(アタッチメント)理論です。いわゆる「安全基地」を作れるかどうか、ですね。ここがうまくいかないのがいわゆる愛着障害ですが、上述の理由で発達障害がある場合、本人→母、母→本人ともに愛着形成が困難となりやすく、これが発達障害と愛着障害の合併率の高さ、そして鑑別の困難さにつながってくるのです。


親との関係はその後も続いていきますが、児童期〜思春期にかけては周囲の子供や大人との関係性が次の障壁となります。周囲の「多数派」である定型発達の子供たちの目には、ASDの子供は「変わったやつ」と映ります。このあたりはその子の特性のあり方、キャラ、周囲との相性などもあるようで、愛されキャラになったり、変わってるけど居場所のある子もいくらでもいると思うんです。私自身、診断基準は満たさないまでも小さい頃は相当ASDチックな子供だった(国旗を全部覚えたり、ブルックナーに耽溺していたり、不器用で運動はからっきしだったり)のですが、なぜかいつもガキ大将に可愛がられて生きのびた口でした(^_^;;。が、子供によってはそれがうまく回らず、いじめや無視の対象になったり、先生に目をつけられたりとなってしまうことがあります。日本人はとくに同調圧力が高い(肌の色もネイティブランゲージも宗教も異なる子供たちが集う教室と比べると、均一性が高すぎるんですよね)ことも拍車をかけていることでしょう。ダイバーシティ教育が小さい頃からしっかいなされることが大切となりますね。
さらに大人での対人関係に続いていきますが、ちょっと長くなったので次回にいたしましょう。


前回、ズバットの名場面をご紹介したのですが、もっといいのがありました!


ランカークハスラー、日本で1番と2番の対決をぜひどうぞ(^_^)。


では今日の一曲。ラヴェルをあまりやっていない、と気づきましたので今日はラヴェルのソナチネです。ダン・タイ・ソンのピアノでどうぞ。ではまた。


コメント(1)

先生、こんばんは。
クリニックのHPを改装なさったのですね。
あたたかい雰囲気のあるHPで落ち着きます。

さて、HPを見ていて気になった点としては、PCのとスマホでメニューの表示順が異なっている事でしょうか。
(素人意見で申し訳ないです)

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