横浜院長のひとりごと No.333 半沢直樹

横浜院長の柏です。8月1日になったとたん暑くなった今年、9月1日になったとたんに暑さが落ち着きましたね。皆さんお元気でしょうか。
私は年に一度、某大学院の学生さん向けに夏季集中講義を行っているのですが、いよいよ今週が本番。今年は学生さんキャンパスに入れず、全部オンライン授業...とのことで、当然ながら私の講義もオンライン。半分リアルタイム、半分オンディマンドにするべく慣れない準備に追われまくってしまい、ブログ更新がはかどらずにおりました。すみませんです。
ゾロ目の第333回、何を書こうかと思っていたのですが、定番のテレビネタにします(^_^; ゼロワンも最終回を迎えましたね。最後、ストーリーの流れがイマイチ見えにくかったけど、まあハッピーエンドでよかったということかな。ただ、映画につながる終わり方はやめてほしいところですねぇ。

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で、今日は王道視聴率ドラマ、半沢直樹について書いてみましょう。なんのことはない、私も7年前も今回もハマりまくっている口でございます(^o^)/。なんといっても話がわかりやすいですよね。いかにも悪役、という役者のいかにも憎たらしい言動、そして今回は表情も極めて豊か(なんか、見たことないんですが歌舞伎見たくなってます)。「倍返しだ!」を合言葉に、わかりやすい話の展開。どんなにやりこめられていても最後は倍返し、土下座させられる、と安心して見ていられるわけです。この勧善懲悪、そして結末がわかっている展開はいかにも日本人好みなのでしょう。時代劇に、そして私の愛する特撮に、綿綿と引き継がれてきた伝統の技(^_^;であります。言ってみれば「予定調和」ですね。
クリニックにいらっしゃる大人の発達障害としてはASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)が代表的なのですが、この両者の指向性には大きな違いがあります。ASDの重要な特性の一つに「こだわり」があります。「他者目線」の発達に弱さを抱えるASDの方は、「自分目線」にフィードバックがかからずに生育するため、自分目線での見方にこだわってしまう特性があります。そのため、突発事態、予期せぬ事態となった時に不安が強まり、人によっては混乱したりパニックになったりすることもあります。結果としてASDの方はパターナイズされた世界、予定調和の世界を好み、仕事としても予定外のことが起こりやすい対人業務よりも、枠のしっかりした対物業務が向いていることが多いのです。一方のADHDの方の場合、衝動性という特性もあり、パターナイズされた世界ではすぐに退屈を感じてしまいます。むしろ、変化に富んだ世界のほうが目の前に注意を集中しやすく、充実感を得た生活ができるようです。このように両者には正反対と言っても良い特性があり、ASDは「予定調和=静的平衡」の世界の、ADHDは「動的平衡」の世界の住人、あるいは「平世のASD、乱世のADHD」といってもよいのかもしれません。


ということで、「半沢直樹」の世界はつきつめるとASD的世界観ではないかと思うわけです。もちろん、結末に至る過程はスリリングで息もつかせぬ展開ではあるのですが、全体を貫く「倍返し・土下座」の方向性のほうが強いのではないかと。特撮やアニメもそうですよね。どんなにピンチになっても、カラータイマーが点滅しても、最後はスペシウム光線が勝つのです。ウルトラマンがゼットンにやられたり、タイムボカンシリーズの三悪が逆転イッパツマンに勝ってしまってはいけないのです。と、改めて自分のASD性を見直す今日この頃でありました。


今日の一曲。半沢直樹から「大いなる相手」「メインテーマ」を作曲者の服部隆之自身の指揮でどうぞ。いやー盛り上がりますね。宮川泰・彬良親子もすごいですが、この服部家は服部良一・克久・隆之と三代なので、もう別格ですね。実はこのブログでも、良一氏の「群馬県の歌」、克久氏の「自由の大地」とこれで三代そろったことになるのです。最近忙しい私ですが、作業用音楽はApple Musicの半沢直樹オリジナル・サウンド・トラックです。作業効率倍返し、オススメですよっ!ではまた。



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