リワークのコツ②

みなさんこんにちは。すっかり春ですね。今年も桜が咲いたと思ったら、あっという間に葉桜になってしまいました。みなさんは、身近なところで、桜の美しさ、堪能できましたか?
さて、リワークのコツ②です。「①」とつけるとあとが続かない・・・なんてこともしばしばあるのですが、今回は、ちゃんと続けていこうと思います・・・多分。


今回は、リワークを成功させる「二段構え」ということについてご紹介したいと思います。
現在、リワークプログラムを実施する施設は数多くあります。そこで、課題となっているのが"質の担保"ということです。様々なところで実施されるリワークプログラムは、それぞれに特色がある一方で、統一性に欠けてしまい、質が均一でない、ということが課題になっています。つまり、名称は同じ"リワークプログラム"でも、参加するものによって、効果が最大限得られるものと、残念ながらそうでないものの差が大きいのが現状です。そこで、質を担保するために、研究が進められ、リワークプログラムに含まれるべき要素(プログラムの種類)の均一化が図られてきています。ひらたく言えば、「こうした種類のプログラムが揃っていないと、リワークとしてはイマイチですよ」といった感じです。これはとても重要なことであることは間違いありません。ただ、プログラムの均一化が図られると、それだけでリワークの効果が最大限発揮されるかというと、そういうことでもないのが本当のところだと思います。
ハートクリニックデイケアでは、リワークを稼働させてからはや10年が経過しました(これはちょっとした自慢です)。試行錯誤を繰り返しながら、私が現在「これ、重要!」と考えているのが、さきほど紹介した「二段構え」です。
(特に医療機関が行う)リワークの目的は、"治療"や"再発防止"です。「えぇっ?ちょっと待って?!"復職"じゃないの?」と思われるかもしれません。ここが肝心です。リワークが本当に目指しているのは、その人がちゃんと"回復"することです。"復職"ありきではない、ということ。そうした視点で考えると、大前提として必要なものは何だろうということになります。プログラムではありません。プログラムはそもそも、回復への探索行動をしやすくするためのガイドとなるものなのですが、その前段として、必要なのは、"安心"や"安全"です。私たちが回復したり、成長したり、健康であるには、その前提として"安心"や"安全"が感じられる、ということが必要です。私たちは、自分が安心してそこにいられる、安全が確保されていると感じられることで初めて、それを足掛かりにして成長や回復に向けての探索を行うことができます。リワークに参加される方々も、病を得るに至るまでに、そして病を得るということそのものに、大変苦しい思いをされ、傷ついてこられていると想像します。それは、その方にとっての"安心"や"安全"を脅かされた状態であると言えます。リワークに参加されるということは、そのような状態から今いちど、回復への歩みを進めようとする、大きなチャレンジであるということです。ですので、プログラムがどうのこうの、という前に、リワークという場に参加されることで、「ここにいて良いのだ」とか、「何かほっとする瞬間がある」とか、そういった実感をまずは得られることがとてつもなく大事なことなのではないかと思うのです。そしてそれがあるからこそ、次の一歩(更なる回復への手だてを探る)を踏み出すことができるようになるのではないかと思います。逆に、人の中でこそ得られる"安心"や"安全"の実感なしに、回復への手だては探ることや、復職を成功させることは、大変厳しい道のりになるのではないでしょうか。


つまり、「二段構え」というのは、"安心・安全感"からの"回復への手だてを探る"、そして、回復の象徴としての"復職"ということを意味しています。・・・あれ?「三段構え」???あれれれ?(笑)


デイケアのホトケ愛好家K

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お忙しい中、ブログの更新お疲れ様です♪
この業界(PSW&CP)の将来をいつも真摯に考えておられるK先生の
「リワークのコツ②」を読ませて頂いて、頭の中に浮かんだ事は・・・

①「衣食足りて礼節を知る」という、ことわざ!

② 外出自粛やテレワーク等により、リアルな人との接触機会が激減
  しており、必要以上に孤独になりがち!

③ そんな中、I室長の大方針である「敷居の低い(=メンバーや
スタッフに会いたくなる⇒行きたくなる)デイケア」や、
K先生の「リワーク・フォロー・アップ」は大変有難い存在!

私は大分前にリワークを卒業し復職しましたが、ハートクリニック
さんのリワーク&デイケアは、今では私の「心のセーフティネット」
となっています♪(万一、再休職しても安心できる、帰る居場所が
あると思うだけでストレスが回避できる♫) 有難うございます!!

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