看護師便り

笑いとその効果

「笑う門には福来る」と言いますが、あなたはよく笑いますか?
動物も笑うような行動をとることはありますが、高度な笑いを楽しむのは人間の特権です。
笑うことにはどんな効果があるのかをまとめてみました。

〇生物学的な意味
動物はグルーミング(毛繕い)やくすぐり遊びなどで笑い声を上げることがあります。人間も基本的に機嫌のよい時に笑います。
人間の胎児は妊娠8ヶ月頃から微笑し始める。生まれてすぐに微笑できるように準備運動をしているよう。生まれてからニコニコしているのは、かわいいと思ってもらって親から入念な養育を引き出すため、とも言われています。

〇脳科学的な意味
脳内で快感にかかわる領域が働き、ストレスホルモン(コルチゾールなど)が減り、脳内の幸せホルモンと呼ばれるエンドルフィン、セロトニン、ドーパミンの分泌が促され幸福感が増し分泌され、リラックスします。緊張状態からリラックス状態への切り替えが笑いを生み、前向きになれ抑うつ気分の緩和や不安の軽減になります。

〇心理的・社会的な意味
相手への好意や協調の意思を示します。失敗や気まずさを笑い飛ばすことで、対立や恥ずかしさを和らげます。ポジティブな感情を生み出し、気分を良くします。特に集団で一緒に笑う体験は、仲間意識を高め、孤立感を減らす効果があります。

〇健康・生活面へのメリット
「喜びにあふれた心は良い薬になる」「笑いは百薬の長」という古い言葉もあり、
「笑いは最良の薬だ」という医師もいます。

・笑うことで体内には酸素が多く取り込まれます。胸式呼吸で出入りする空気の量は500ccですが、腹式呼吸では2000㏄にもなります。すると血流が良くなり、心臓、肺、筋肉が刺激されることで脈拍や血圧が安定するので心筋梗塞や脳卒中のリスクが減ります。

・免疫機能に関わるNK細胞が活性化し、感染症や生活習慣病予防に関わるものと言われています。
(NKナチュラルキラー細胞:がん細胞やウイルスを攻撃する働きがある)

・脳内物質の調整によりストレスが軽減し、自律神経のバランスが整い、メンタルヘルスの維持に役立ちます。ポジティブな感情を生み出し、気分を良くなると、対人関係が円滑になり、孤独感が軽減され、満足感のある生活ができるので、結果的に生活の質を高めます。

・日常的に笑う人はほとんど笑わない人に比べて認知機能の低下のリスクが低いという研究結果があります。

※注意点※
実際には薬や治療の代わりではなく、あくまで補助療法である
強い痛みや術直後など、腹圧上昇が問題となる場面では大笑いしない
うつ症状が強い場合は、「笑えない自分」を責めず、専門家の支援を優先する

お勧めのコメディ作品
映画】
3丁目の夕日 / 南極料理人 / 三谷幸喜作品(ザ・マジックアワー など)/ テルマエロマエ / 
翔んで埼玉 / 男はつらいよシリーズ / クレヨンしんちゃんシリーズ / Mr.ビーン /
ナイトミュージアム / ホームアローン / 天使にラブソングを / きっと、うまくいく /  など

【その他】
笑いじゃんけん:グー、チョキ、パーを顔で表現
笑いヨガ、笑い体操:体操として笑う

 

笑うことによって難しい状況でも事態を明るくし、生きやすくすることができます。
笑顔を作る事だけでも自律神経やストレス指標が改善する、という研究結果もあるそうです。
まずは口角を上げる練習からでも始めてみられるのはいかがでしょうか?☺

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