現在、日本各地で「手足口病」が警報レベルに達するほど大流行しています。
「聞いたことはあるけれど、実際どんな病気?」「大人がかかるとどうなる?」といった疑問に答え、ご家庭で気をつけるべきポイントをわかりやすくまとめました。
手足口病ってどんな病気?
手足口病は、その名の通り「手・足・口の中」にポツポツとした水ぶくれ(水疱)ができるウイルス感染症です。
- 主なターゲット: 5歳未満の乳幼児(特に1〜2歳頃)。
- 潜伏期間: ウイルスが体に入ってから約3〜5日後に発症します。
- 熱は出る?: 3割程度の人に38℃前後の発熱が見られますが、高熱が続くことは少なく、1〜2日で下がることがほとんどです。
- 特効薬はある?: インフルエンザのような特効薬はありません。基本的には自分の免疫で治る病気なので、症状を和らげる「対症療法」を行いながら、自然に回復するのを待ちます。
注意!大人にもうつります
「子どもの病気」と思われがちですが、看病している親御さんにうつるケースも少なくありません。しかも、大人がかかると「子どもより熱が高くなる」「足の裏の水ぶくれが痛くて歩けない」「喉が猛烈に痛む」など、症状が重くなりやすいのが特徴です。
流行中に「家庭」で気をつける3つのポイント
手足口病を広げない、そして大人がもらわないために、以下のポイントを徹底しましょう。
1. 「流水と石けん」で手洗いをする(アルコールは効きにくい)
手足口病の原因となるウイルスは、一般的なアルコール消毒液が効きにくいタイプです。
最も効果的なのは、石けんを使って流水でしっかりと洗い流すことです。特に以下のタイミングでの手洗いは必須です。
- オムツ替えの後(便の中に多くのウイルスが潜んでいます)
- 食事の介助の前、鼻水を拭き取ってあげた後
2. タオルや食器を共用しない
ウイルスはよだれ、鼻水、水ぶくれの分泌物、便を介してうつります。家族間でのタオルの使い回しや、コップ・スプーンの共用は避けましょう。
3. 便からのウイルスは「数週間」出続ける
熱が下がり、手足のポツポツが消えて本人がすっかり元気になっても、回復後2〜4週間は便の中にウイルスが排出され続けます。
「もう治ったから大丈夫」と油断せず、しばらくの間はおむつ替えの後の手洗いを徹底してください。
おうちケアで大切なこと
手足口病で一番つらいのは「口の中の痛み」です。口内炎がたくさんできると、食事や水分が摂れなくなってしまいます。
- 喉に通りやすいものを選ぶ:
ゼリー、プリン、アイスクリーム、冷ましたスープ、豆腐、柔らかく煮たうどんなど、喉ごしがよくて刺激の少ないものを少しずつ与えてください。 - 避けるべきもの:
オレンジジュースなどの柑橘系、炭酸飲料、味の濃いもの(醤油や塩気が強いもの)、熱いものは、口の痛みを刺激するので避けてください。 - 最優先は「脱水予防」:
食べられなくても、水分さえ摂れていれば数日は乗り切れます。冷たい経口補水液や麦茶などを少量ずつ回数を分けて飲ませてあげましょう。
受診の目安(こんなときは迷わず病院へ)
手足口病は基本的には自然に治る病気ですが、ごく稀に脳膜炎や脳炎などの合併症を起こすことがあります。
すぐに受診すべきサイン:
- 水分を全く受け付けず、おしっこが半日以上出ていない(脱水の疑い)
- ぐったりして元気がない、何度も嘔吐する
- 高熱が2日以上続く
- 視線が合わない、呼びかけへの反応が鈍い
- 手足がガクガクと小刻みに震えている
少しでも「いつもと様子が違うな」と感じたら、躊躇せずかかりつけの小児科や内科を受診してください。


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