こころの健康アラカルト

もしかしてアルコール依存症?

もうすぐ夏。ビールがおいしい季節ですが、飲み過ぎには要注意。
今回は、女性のアルコール依存症についてお話しましょう。
生物学的に女性はアルコールに対する耐性が低く、少量でも毎日飲酒を続けると依存症になりかねません。女性に多い3つのパターンは、(1)昼間友達同士のランチ会やPTAの集まり、スポーツの後などで、必ずお酒を注文する。(2)キッチンドリンカータイプ。料理をしながらキッチンで料理酒などを飲み始め、次第に家事ができなくなるほど飲み続けてしまう。(3)強い不安があり夜なかなか眠れず、寝酒が習慣化し、飲まずには眠れなくなるタイプです。
ではどのような症状がでたらアルコール依存症なのでしょうか。 ランチ会や夜の宴会で飲んだ後、自宅に戻っても飲んでしまうのは黄色信号。飲酒欲が抑えられず飲まずにいると、寝汗や、日中額から顔、上半身という順番で発汗がみられたり、運転中やお化粧、料理等の最中に手のふるえが止まらないなどの体の障害(離脱症状)があらわれたら赤信号です。また、「お酒が唯一の友達でなぐさめ」と思っていたら危険な兆候です。
対策は? アルコール依存症は、肝臓だけではなく、脳と心にダメージをもたらします。自覚症状があるなら休肝日を設けて。どうしてもアルコールがやめられないようなら、専門医に早めに相談を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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