こころの健康アラカルト

髪の毛やまつ毛を抜いてしまう

自分の髪の毛・眉毛・まつ毛などを自分で抜く「抜毛症」は、背後に潜む病気の治療が必要になることが少なくありません。
情緒不安定性パーソナリティ障害(怒りっぽく暴力的で自傷行為を伴う)、適応障害(イライラすると抜毛する)や、てんかんでも抜毛行為が見られます。お薬とカウンセリング等で治療を進めます。
女子に多く、中学生から30歳ころまで続いたり、幼児期に発症するケースも。気持ちをうまく伝えられないもどかしさを、抜毛行為で解消する場合があります。家庭問題など何らかのストレス、葛藤が引き金となることがあります。
一部分の毛を集中して抜いてしまうことが多いようですが、今は良いかつらや付け毛(エクステ)もあります。家族が止めてもやめられない場合は、ひどくならないうちに専門医を受診した方がよいです。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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