こころの健康アラカルト

親からの過度な干渉や束縛がストレスに

「帰る時間が遅い!と度々メールしてきたり、「休日なのにどこに行くの?」としつこく聞いてくる!成人し社会人になってからも親からの監視が厳しく、ストレスを受け続けることで心の病を発症してしまうこともあります。どのような症状や心の病が考えられるでしょうか。
親からの行き過ぎた干渉や束縛のために自分の時間を持てない、恋人も出来ない・・・。そんな状況を繰り返すうちに不安感や頭痛を訴え、「適応障害」や「うつ病」「不安障害」を患うケースがあります。また、日常生活において他者の判断に依存してしまう「依存性パーソナリティ障害」を発症していることも。
治療法は、症状によりますが、「適応障害」の場合は親の束縛から抜け出すことで症状の改善が見られます。しかし、今までと違う自由な現状に、”再適応”する過程で不具合を生じることもあり、カウンセリングが必要なことも。
また「依存性パーソナリティ障害」は、長期にわたるカウンセリングで自信を取り戻させます。どちらにしても、親との距離を取ることです。当事者だけで難しい場合は第三者の助けを借りるなどして自分の人生のために自立することが大切です。 悩みや不安は、専門医に相談してください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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