みなさん、りんご病という病気をご存知でしょうか?
りんご病とは、正式には「伝染性紅斑」といい、ヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で起こる感染症です。
子どもに多い病気ですが、大人もかかることがあります。
現在、この10年で過去最高の患者数となっているため、厚生労働省が注意を呼び掛けています。
今日は、りんご病(伝染性紅斑)についてお伝えします。
どんな症状?
子どもの場合:
・発熱や風邪のような症状(初期)
・数日後、両ほほが赤くなる(典型的な症状)
・その後、腕や足、体にレース状の赤い発疹が出ることがある
・発信は痒みを伴うことがある
大人の場合:
・発疹は出ないことがある
・関節痛や関節の腫れが強く出ることがあり、日常生活に支障をきたす場合がある
感染経路と潜伏期間
・飛沫感染(咳、くしゃみなど)や接触感染
・潜伏期間は4~21日
・発疹が出るころには感染力がなくなっている場合が多い
治療方法
・特効薬はない
・症状を和らげる対症療法が中心(発熱には解熱剤など)
・多くの場合、自然に回復する
注意が必要な人
・妊婦:胎児に感染すると、稀に重い貧血や流産のリスクがあります
・免疫力の低い人:重症化する恐れがあります
予防のポイント
・手洗い、うがいを徹底する
・咳やくしゃみをするときはマスクをする
・感染した人がいる場合はタオルの共有を避ける
・妊婦は、流行時には人混みを避ける
よくある誤解
・りんご病は通常の風邪と見分けがつかず、発疹が出るころには感染力がなくなっているので、登園を制限する必要はありません(本人の体調が悪い場合はお休みしてください)
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