こころの健康アラカルト

落ち着きのない子供が心配ではありませんか

「うちの子は落ち着きがないかしら」と心配になることはありませんか。
小学1年生くらいは、授業に慣れるためのトレーニング期間とも言え、じっと座っていられないことが多く、小学2~3年生くらいになって落ち着いていられるようになるそうです。 じっとしていられないのには体の病気が原因の場合もあるので、時期と状況を見て判断することが大切です。
少し落ち着きのない子供を見ると、マスコミ等で取り上げられているADHDと判断されがちですが、背景の疾患はさまざまなので即断は好ましくありません。広汎性発達障害、精神遅滞、不安障害の空間恐怖や社交不安障害など、他の心の障害が関係していることもあります。学校の先生とのコミュニケーションを深め、授業中の様子を確認することが必要です。
じっとしていない、忘れ物が多いなどは低学年の子供では普通に見られることが多く、自分ができていたと思っていても実は忘れないように親が用意していたり、親自身も子供の頃には宿題を忘れていたことを覚えていないのかもしれません。神経質になり過ぎないことも大切ですが、気になる方は専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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