こころの健康アラカルト

自分の髪を抜いてしまうことはありませんか

気持ちがイライラすると自分の神の毛を抜いてしまったり、抜く事が習慣になってしまっていませんか。
このような「抜毛癖」と呼ばれる症状は思春期を過ぎて悩みが多くなる時期や、更年期までの女性に見られることが多いようです。家庭や職場でのイライラや、対人関係にうまく適応できないストレスが原因になっていることがあります。また、パーソナリティ障害や発達障害が原因で社会生活の適応が困難な場合や、統合失調症など心の病気が背景にある場合もあります。
しだいに髪が薄くなったり、円形脱毛症のように所々はげてしまったりして、自分ではやめたいと思っていてもやめることができずに苦しんでいる人も少なくありません。さらに、やめられない葛藤がストレス減になるという悪循環を繰り返してしまうケースもあります。 まずは環境や対人関係の調整や、背景にある心の病気を改善するなど原因を突き止めて取り除くことが大切です。
長期化すると改善するまでの時間も掛ってしまうので、気になる方は一人で悩まず早めに専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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