デイケア便り

今年もよろしくお願いいたします

皆さんこんにちは。
2025年最初のブログになります。
まだ1月なので私見を述べてみようと思います・・・

昨年3月と12月に日本デイケア学会に参加してきましたが、どうも日本全国でデイケアが元気がない気がしました(あくまで私見です)。もちろん、日本全国でデイケアはたくさんありますし、それぞれのデイケアで特色のある取り組みをしていると思います。しかし、なんかデイケアはデイケアで「頭打ち」感がしています(これも私見です)。それは、なぜなのか考えてみたいと思います・・・しつこいぐらい私見です。

そもそも歴史を紐解くと・・・デイケアが誕生したのが、80年くらい前で、デイケアが診療報酬で認められるようになって50年くらい経つのかなと思います。その当時はデイケアも「先進的な取り組み」だったと思います。私は学生時代にデイケア出会い、デイケアのその「先進的な取り組み」に魅力を感じ、今まで25年以上デイケアを続けてきました。しかし、様々な時代の移り変わりで、いつしか「先進的な取り組み→時代遅れなもの」になりつつあるのではないかと思ったりしています・・・というと色々な意見も出てきそうですが・・・現代は「匿名でもオンラインで繋がって・・・仮想空間で・・・人工知能が・・・」という、ややおじさんになりつつ(なっている?)私にはついていけない時代なのかなと感じます。また、技術の進歩のスピードも目覚ましい速さで進んでいて、ますますおじさんにはついていけない時代かもしれません。しかし、デイケアでは「本人がデイケアに通所して、リアルに対面して、あーでもない、こーでもないやり取りを重ねていく・・・しかもゆっくりとしたスピードで・・・」という時代に取り残されているというか、非常にアナログに思います。

もちろんデイケアの中で色々なプログラムが行われていて、私が先日デイケア学会で発表したVR- SSTなどは、どちらかというと「先進的な取り組み」にあたるのではないかと思ったりします。しかし、私が言いたいことは「時代遅れ」「アナログ」なところにデイケアの良さがあり、この時代遅れな、アナログな部分が、デイケアが生まれた当時は「先進的な取り組み」であったということです。だから、私はむしろデイケアは基本的に「時代遅れ」「アナログ」な感じくらいがいいのではないかとおもいます。

しかし、「時代遅れ」「アナログ」でいいんだ~と開き直ると、最初に書いたように「頭打ち」とから脱することができない気もします。また、目先のことばかりにとらわれている(例えば、どんな新しいプログラムやるかなど)とそれはそれで、デイケアの本筋から外れていくようにも思います。そこで、古くから「温故知新」という言葉があるように、「昔の物事を研究し吟味して、そこから新しい知識や見解を得ること(広辞苑)」がデイケアでも大切な気がします。つまり、「時代遅れ」「アナログ」な部分をもう少し研究する必要があり、そこから新しい「何か」を見出していくことが大切な気がしています。しかし、今はどちらかというと「温故」の部分がやや疎かになっているのではないかと感じていたりします。そして、その「何か」は今の私には見出せてはいないです。

そのために、まずは私のできることは、この「時代遅れ」「アナログ」を魅力ある先進的な取り組みとして、大いに「研究(実践)」して、それを「発信」することなのかなと思います。そして、私なりに「温故知新」をしていきたいと思います。

私個人が日本全国のデイケアをどうこうできる訳がありませんが、ハートクリニックのデイケアの取り組みが、日本のどこかのデイケアの参考になれるように・・・とかなり大風呂敷を広げましたが、大風呂敷を広げた以上、「大したことやってないじゃん」と言われないように2025年も頑張っていきます。

デイケア室長イケ

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