看護師便り

実はこんなに変わっていた!?「いまどきの子育て」意外な新常識

お孫さんの可愛らしい姿や成長を見るのは、何よりの楽しみですよね。 ですが、ふとした時に「あれ? 自分の頃とやり方が違うかも…?」と感じたことはありませんか?

実はここ数十年で、医学や小児科の発達により、子育ての常識には大きな変化がありました。良かれと思ってアドバイスしたことが、実は今のスタンダードとは真逆だった…なんてことも。

今回は、敬老の日に寄せて「大きく変わったけれど、意外と気づかれにくい今どきの子育て新常識」を3つご紹介します。

1. 「うつぶせ寝」から「あおむけ寝」へ
〜昔は頭の形を良くするため、今は安全最優先〜

昔は「頭の形が良くなる」「窒息を防げる」として、赤ちゃんをうつぶせで寝かせることが推奨されていた時期がありました。

しかし現在の小児科では、「1歳まではあおむけで寝かせること」が鉄則となっています。 理由は、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らすため。現在では、敷布団を固めにして、仰向けで寝かせることが赤ちゃんを守る基本ルールになっています。

2. 「泣いたらすぐ抱っこ」は抱きぐせ…ではない!
〜甘やかしではなく、安心感を育むステップ〜

かつては「泣くたびにすぐ抱っこすると、抱きぐせがついて自立が遅れる」「少し放置してたくましく育てる」という考え方がありました。

しかし最新の発達心理学では、「赤ちゃん時代にしっかり抱っこして要求に応えることが、将来の自立心と自信につながる」と考えられています。 泣いた時にすぐ抱っこしてあげることで、「この世界は安全なんだ」「自分は愛されているんだ」という基本的な安心感(自己肯定感)が育まれるのです。今のお父さん・お母さんが抱っこ紐を愛用して一日中抱っこしているのは、決して甘やかしているわけではないのですね。

3. 日焼け対策
~「日光浴」から「しっかり紫外線カット」へ

昔はビタミンDを作るため、また「健康的な小麦色」にするために、日光浴や日焼けが推奨されていました(母子手帳にも「日光浴」の記録欄がありました)。

現在では、紫外線の有害性(皮膚がんリスクや将来の肌トラブル)が知られるようになり、母子手帳の「日光浴」は「外気浴(風にあたる程度)」に変更されました。赤ちゃん用の日焼け止めやラッシュガードで徹底的に紫外線対策をします。

4. 熱が出たとき
~「汗をかかせて下げる」から「無理に温めない」へ

かつては、発熱したら布団を何重にもかけて「とにかく汗をかかせて熱を下げさせる」という方法が主流でした。

今では、熱の上がりきった段階で過剰に温めると体温が上がりすぎて危険(熱中症のような状態になる)とされるため、本人が寒がっていなければ、脇の下や太ももの付け根を冷やし、涼しい服を着せるのが一般的です。

5. アトピー・肌ケア
~「お風呂でしっかり石鹸ゴシゴシ」から「泡でやさしく&即保湿」へ

昔は 「皮膚を清潔に保つためにガーゼやタオルでゴシゴシ洗う」「保湿はカサカサしてきてから」という考え方でした。

最新の研究では、生後すぐからの徹底的な保湿ケアが、将来のアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの発症予防になることが分かっています。皮膚のバリア機能を守るため、「たっぷりの泡で手でやさしく洗う」「お風呂から出たらすぐ保湿する」のが鉄則です。

おわりに

時代の変化とともに子育てのノウハウは変わっていきますが、「子どもを元気に、健やかに育てたい」という温かい愛情の根本は、昔も今もまったく変わりません。

お父さん・お母さんたちが日々奮闘している今の新しい子育てを、「へぇ〜、今はそんな風になっているんだね!」と温かく見守っていただけることが、何よりのサポートになります。

今度お孫さんに会うときは、ぜひ最新の子育ての工夫についても、楽しく話に花を咲かせてみてくださいね。

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