こころの健康アラカルト

店の業績悪化、眠れない

「個人商店を経営する2代目です(30代後半)。近くにスーパーが開店し、業績が悪化。どうすればよいか悩むばかりで、毎日眠れません。悶々とする日々。」こんな質問がありました。
生活を脅かされる状況にあるので、途方に暮れ眠れず悶々とするのは正常な反応と言えるでしょう。
このような状況が長引いて、他の症状を伴うようであれば注意が必要です。30代後半であれば、うつ病も発症しやすい年齢です。
どうすればよいのかと悩み、考えが堂々巡りするようであれば、不安障害になりやすいタイプの可能性もあります。
仕事がうまく行かないので、当然、精神的に追い詰められ、心の病気を発症しやすい状況と言えます。
まず大切なことは、睡眠をしっかりと確保することです。不眠が続くと、思考力が低下し、日中の倦怠感などが増します。
どのように店を存続させていくのか対策を考えなければなりません。必要ならば睡眠導入剤を使用して睡眠を確保し、しっかりと思考できる状況を保つことも有効な場合があります。
質問の場合、まずは経営コンサルタントや取引先の税理士・会計士、商工会議所などの専門家に相談するのが良いでしょう。一人で悩まないことです。
不眠が続き、身体的な症状もあるようであれば、赤信号。早目に専門医に相談することをお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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