横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.201花鳥風月

皆様あけましておめでとうございます。今年も当院および本ブログをよろしくお願いいたします。年のはじめ、皆さんは今年の目標は立てられましたか。私は「なるべく花鳥風月にふれる生活を送る」ということを今年の目標にしたいと思います。No.175で養老孟司先生の、「人間のことで頭がいっぱいで、花鳥風月がない」という言葉をご紹介しました。考えてみると私の仕事は、朝から晩まで人間のことで頭がいっぱいの仕事です。ちょっとそこを離れて、花鳥風月を愛でる時間を作ることが、仕事の質を上げることにもつながるかと思っているわけです。
さて、年のはじめは4年前3年前以来、久々に私のお気に入りの言葉から始めたいと思いますが、せっかくですから花鳥風月、花・鳥・風・月にちなんだ話にしましょう。いずれも、今生きているのがつらい、という方に贈りたい言葉です。
では最初の言葉から。
「風吹不動天辺月」(風吹けど動ぜず天辺の月)
風と月が出てきましたね。これは、禅の言葉です。強い風が吹くと、埃は舞い、草木は揺れ動き、雲は流される。しかるに月だけは、どんなに強い風の中でもその場所を変えず、動ぜずにいる。人も、逆境にあうとそのストレスに吹き飛ばされそうになりますが、そこを達観し、埃・草・雲のように流されたりせず、月のように泰然としてストレスと向き合えるようになるといいわけです。そうは言っても、禅の達人のように悟りを開くのは難しいところでしょうから、「微動だにせぬ平静」を目指すよりは、「まぁいいかー、なんとかなるさー、なんくるないさー、ケセラセラ…」と少し流されながらも、気楽に物事をとらえられるようになるとよいでしょう。その方が、解決にもつながるものです。が、なかなかこの域に達するのはつらい…という方には次の言葉を贈りましょう。
「鳥は向かい風の中、飛び立つ」
今度は鳥と風です。竹中式マトリクス勉強法という本の中に出てきた言葉です。竹中平蔵が例のバッシングを受けている時に、友人の谷村新司から聞いた言葉だとか。本当かどうかは知りませんが、鳥はより大きな飛翔をする際には、逆風の時のほうがその揚力によってより高くまで飛べるのだとか。話はそれますが、ヨットも帆の張り方により、風下だけでなく風上へも帆を進ませることができます。人生、順風のときばかりではありません。逆風の中にいる時、どうやってその風を逆に利用するか…このあたりも、ケセラセラの精神をもって進んでいきたいところですね。
おや、花鳥風月の「花」が残ってしまいました。どうしましょうか。ここは今日の一曲のコーナーに任せましょう。新年らしく、花のワルツ(チャイコフスキー)にしようかとか、滝廉太郎にしようかとか考えましたが、今日のテーマを考え、これにいたしましょう。


花〜すべての人のこころに花を。国内外いろんなアーティストがカバーしている名曲ですが、ここはオリジナルの喜納昌吉の歌でどうぞ。今つらい気持ちの方は、歌詞をじっくりと聞いてみて下さいね。
さて、次回新年第2回は例年通りSFチックに進めたいと思います。今日はその予告編として、特撮クイズです。次の各項目について説明しなさい。全部わかった方は、例によって私のおともだち(笑)。
(1) カタルシスウェイブ
(2) パーフェクトハーモニー
(3) 遺伝子シンセサイザー
(4) 万能椅子

あ、ぐぐったら反則ですよ(笑)。

コメント

  1. パンダマン3世 より:

    新年明けましておめでとうございます。
    たしか12年前の酉年は、郵政民営化を巡って総選挙の年でしたね。首都東京の顔も変わり、アメリカではトランプ氏が大統領に選ばれ、イギリスはEU離脱、フランスやドイツでもトップが代わるかどうか・・横浜も夏には市長選挙です。変わるものと変わらないもの、両方あっていいですが、「花鳥風月」は四季の変化とともに、日本人の心象風景と深く結びついた美しい言葉ですね。
    受験生の頃、模擬試験で「花鳥風月を英語に訳せ」という問題がありました。散々悩みまして、日本人の美意識という深淵な言葉だと感じました。
    Japanese people feel the change of four seasons.
    These four words;Flowers, Birds, Winds and The moon are symbols of beautiful landscape and nature in Japan.
    という解答だったかな・・

  2. 横浜院長 より:

    パンダマン3世さん
    おめでとうございます。どんな酉年になりますかねー。
    花鳥風月を英語に訳せって、超難問ですね…。
    その漢字とともにある文化のように見えますし、英語に訳すには不可能かと…。