こころの健康アラカルト

前触れなく発作を繰り返す・・・パニック障害について

パニック障害の症状とはどんなものでしょうか。
何の前触れもなく、動きや目まい、息苦しさ、腹痛などが繰り返し起こります。人によっては、「このまま死んでしまうのではないか」と思うほど、激しく異常を感じる場合があるようです。電車に乗れなくなったり、高速道路を走る自動車に乗れなくなったりすることもあります。また、いつ発作が起こるか分からないので、外出できなくなる場合もあります。
障害を引き起こす要因は、先天的な遺伝要因にストレスなどが重なると、障害を起こす可能性が高まるといわれています。また、活発で社交的な人や頑張り屋さんタイプに多く、発作が起きても乗り切ろうと我慢するケースがあります。症状を放置すると、状態を悪化させてしまうことがあり、注意が必要です。
スムーズな回復のためには、専門医で早期の治療が何よりも大切です。心に負担が掛からないよう生活スタイルを変え、薬物療法と行動療法を併せて行います。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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