こころの健康アラカルト

狭い場所や広い場所にいると不安になる

狭い場所や広い場所、天井が高い場所にいると不安になったり怖いと感じる閉所恐怖症や広場恐怖症。 このような空間恐怖症に共通しているのは”逃げ出せない状況”だと感じ、強い不安感を覚えることです。
どのような症状が現れるかというと、狭い場所でも広い場所でも、逃げ出せない状況だと感じると、パニック状態になる場合もあれば、パニック状態を伴わない場合もあります。強い不安を感じる。頭の中が真っ白になる。冷や汗をかく。手足が冷たくなる。クラクラする。このような症状がいくつか組み合わさって現れることが多いです。
どのような場面で起こるのかというと、逃げ出せない状況だと感じる場面は、人によってさまざまです。たとえば、普通電車なら大丈夫だけど込み合う特急や新幹線がダメだというケース。そのほかエレベーターの中や飛行機、レジで並ぶ行列もダメだというケースも。中には、睡眠中も逃げ出せない状況だと感じ、不安発作を起こす人もいます。その場合、睡眠障害になってしまうことも多いですね。
では、どのような治療を行うのでしょうか。薬物療法と簡単な認知行動療法で、ほとんどの場合、症状を改善することができるでしょう。積極的に受診されることをおすすめします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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