こころの健康アラカルト

統合失調症の家族を支える

百人に一人といわれる統合失調症は珍しい病気ではありません。
症状は、幻聴・幻覚・妄想に反応したり被害妄想に陥る一方、エネルギー低下や意欲減退により、何もせず部屋に引きこもることもあります。
家族としてできることは?
第一に、薬を飲みきちんと治療すれば75%の方は普通に生活できるので、薬を飲み続けるよう励ましましょう。継続的な服用が症状改善や再発防止につながります。次に、何もしなくなるのは病気の症状だと理解し、根性がないなどと批判しないように。「育て方が悪かったのか」など悩む必要もありません。
さらに、判断力低下を受け入れ、「8時に起きて9時に散歩に行きなさい」など生活の中で具体的な指示をしてあげると、できることが増えていく場合があります。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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