こころの健康アラカルト

男子と女子で違う「子どものうつ病」

子どものうつ病について2回にわたりお話ししましょう。
子どものうつ病は、大人に比べると少なく、小学生の2~4%といわれています。子どもからのサインは、男子と女子で違います。女子の場合は、ゆううつ、落ち込んでいるなどの感情を言葉で表現できるので、お母さんとの話の中で直接的に把握できることが多いものです。それと比較して男子は、言葉で伝えることが苦手。家族が何かいつもと様子が違うな、と感じて聞いても”よく分からない”としか言えなかったりします。
男子の場合、気をつけてあげることは、学校から帰っても家でごろごろしてばかり、朝起きて来ない、ダルそう・・・といった様子が見られたり、イライラしがちで怒りっぽくなったら注意してください。
具体的な行動は表れるかというと女子は口ゲンカをして部屋にかけこむぐらいなら特に心配はありませんが、泣き叫ぶ、物を壊すといった行動が出てきたら注意を。男子は、部屋の壁にボールをぶつけるなど、感情を一人で処理していたり、キレやすい程度なら問題ありません。ただ、親に暴力をふるい始めたら危険信号。専門医に相談を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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