こころの健康アラカルト

子どもが好きになれない

「自分の子どもがどうしても好きになれません。心の問題と関係はありますか。」こんな質問を受けました。
子どもに対する感情は、昔から人生の悩みの一つとして知られています。例えば、長男と次男に対して親の思い入れに偏りが生じるなどがその一例です。
このような状況には、様々な背景があり一概には言えませんが、要因が親、あるいは子ども、またはそのいずれもという場合があります。
母親がうつ病的な状態の時に生まれた子どもに対しては「好きになれない」というケースがあります。また、子どもが自分にとって苦手な性格である場合も同じです。これは、母親の好みの問題と言えるでしょう。その他、不安が強い親の場合も、同様の可能性があります。
子どもに要因がある場合には、多動障害や注意欠陥障害、発達障害、また怒りっぽいなどパーソナリティーの障害によって、親が手に負えなくなり、自分の子どもを好きになれないという状況が発生する可能性があります。
親と子どもがともに健康であれば、それほど大きな問題にはならないと考えられますが、子どもに対する感情でとても悩んでいるようであれば、専門医への相談をお勧めします。 親子の気質的不一致であれば、カウンセリングなどをすることで、改善する可能性もあります。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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