こころの健康アラカルト

子どもの「発達障害」を知ろう(4)

この記事は、こちらからの続きです。
子どもの「発達障害」についての4回目です。
発達障害はどの時期から分かるのでしょうか。
乳幼児期からある程度分かる場合もあります。例えば自閉症スペクトラム障害では、赤ちゃんの発達段階で見られる”微笑み返し”をしないことも特徴の一つです。ただし、脳腫瘍や脳の器質性障害、虐待などが原因の場合もあります。
どのような相談があるかというと、年少・年中で「ひとり遊びばかりで友だちと遊ばない」と心配する親御さんがいますが、友達と遊べるようになるのは5~6歳で、それまでは難しいものです。この時期は1年の差が大きく、特に年少、年中でも生まれによって個人差があるのであまりあせらないのが大切です。
心配な場合とは、自閉症スペクトラム障害の場合、全く無表情や下をずっと向いている、鶏のような歩き方、唐突に話すなど見た目や行動が特徴的です。少し自分の中に閉じこもりがちであったり無口なだけなら心配いりません。また、女の子に関しては不注意優勢型のADHDやLDは考えられますが、自閉症スペクトラム障害はあまり見られません。
気になる場合は、早めに相談をしてください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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