横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.193 うつ病編・完結!

横浜院長の柏です。エグゼイド。小児科医、外科医、放射線科医、監察医ときて・・・精神科医の出番はあるのでしょうか?
さて、皆さんお忘れかも知れませんが長年うつ病シリーズの連載(飛び飛びですが)しておりました。一昨年9月8日のNo.111からはじまっているので、2年を超えてしまいました(汗)が、今日で完結といたしましょう。最後に改めて、うつ病とはどういう病気かの復習をしましょう。これまでブログでお話ししてきたことのまとめです。
うつ病は、気分が沈む病気や、やる気が出なくなる病気・・・ではありません。うつ病とは、エネルギーが低下する病気です。抑うつ気分、興味喜びの喪失などの主要症状は、あくまでもエネルギー低下に伴って起きてくる症状であり、エネルギーを節約する、という合理的な目的のために起きてきます。なので、いくら抗うつ薬を使って気分を持ち上げ、意欲を持ち上げてもそれで治療成功・・・ではありません。回復の順番としては、大まかには不安や抑うつ気分は比較的早い段階で改善し、意欲の改善はそれより遅れ、そしてエネルギーの回復・・・これは、生き生きとした感情の回復などで示されます・・・は回復の最終段階です。時間はかかりますが、ここまでくればうつ病はしっかりとした回復段階に入ります。エネルギーの低下は、現代社会では過重労働やパワハラなど(個々人により内容も程度も異なります)、慢性的なストレスにより時間をかけて起きてきます。その回復には十分な時間が必要で、その期間は十分な休息が必要です。うつ病などの精神疾患は、ゴルフで言えばバンカーに落ちた状態で、まずはサンドウェッジでそこから出す必要があります。そのために必要なものが抗うつ薬などによる薬物療法です。バンカーに落ちたまま、ただ休んでいてもうつ病からは抜けられません。薬物療法(必要十分量)によりしっかりとフェアウェイに戻し、その上でしっかりと休息をとる。薬物療法と休養はうつ病治療の両輪であり、どちらもはずせないものなのです。
また、十分な回復を得たところでうつ病の治療は終わり、ではありません。うつ病の治療の両輪は(慢性疾患は何でもそうですが)回復と再発予防です。うつ病の再発率は、決して低くありません。再発予防の治療としては、薬物療法の継続(必要最低量)、環境調整、そして物事の捉え方を見直す認知行動療法などがあります。初回エピソードの場合、一定の環境調整がなされ、物事の捉え方にも余裕が出てくれば、薬物療法の終結、治療終了は十分に視野に入ってきますが、いずれにしても長いおつきあいとなります。皆さんが信頼できる、長くつきあえる精神科医と出会えることを願っております。
ということで、うつ病編は完結!とします。まとまりなくて申し訳なかったです。どうも、シリーズものにするとうまくまとまらないことがよくわかりましたので、今後当面はテーマを決めず、行き当たりばったりで書いていくことにしたいと思います(^_^;。今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
hitorigoto-193a.pngさて。子どもが見ていて、あのタイムボカンが新シリーズで再開されていることを知りました。私にタイムボカンを語らせるとブログ10回分くらい使っちゃいますのでやめますが、今回は「三悪」の声が変わっちゃってるのが悲しい。とにかく、悲しい(T_T)。悪の美学を目指す柏先生には、タイムボカンシリーズの三悪(例の三人組のことです)は、ひとつの理想型だったりします。とくに天才科学者グロッキー(今回はツブヤッキーと今風ですね。またの名をボヤッキー、コスイネンなどなど)の科学力はノーベル賞級、私の子どもの頃のあこがれの人でしたね(笑)。やっぱりグロッキーは八奈見乗児、ワルサーはたてかべ和也、そしてマージョ様は小原乃梨子でないとねー。その意味では、8年前のリメイク版ヤッターマンではこの3人が揃っていたわけで、奇跡と言えるでしょうね。たてかべ氏は鬼籍に入り、ほかのお二人もすでに傘寿を過ぎておられます。
シリーズですが、世間的にはヤッターマンが一番人気のようですが、最高傑作はなんといっても初代タイムボカンです!(対抗がヤッターマン、大穴は逆転イッパツマン)また、このシリーズは音楽が素晴らしい。山本正之大先生の浪花節が効いた名作揃い。山本正之を知らない、というあなたも、この曲の作曲者といえばおわかりいただけるのではと。シリーズの音楽で私のお気に入りは横綱が「チュク・チュク・チャン」大関が「嗚呼!逆転王」ですが、YouTubeでは視聴者自演版しかありませんので、こちらからご視聴ください。1-3と2-18、左の番号を押すと視聴できますが、前奏間奏もいいのでぜひ全曲聴いて下さいね。逆転王はニコ動にあります。今日は、初代タイムボカンのエンディング、それ行けガイコッツをどうぞ。

コメント

  1. まねきねこ より:

    復活したのは良いけれど、イメージが変わりすぎてガッカリと言うのはよくあると思います。私は「宇宙戦艦ヤマト」のデスラーが変わりすぎて見るのをやめたことがあります。
    やはりデスラーはあの声でなければ。

  2. 横浜院長 より:

    まねきねこさん
    こんにちは。2199とかいうやつですかね?私は見ていないのですが。
    長く続いているものは、どうしても交代があるのでやるせないですね。