こころの健康アラカルト

日常の不安をどう受け流すか?

誰にでもある不安・・・、例えば精密検査や試験結果を待つときの不安をうまく流したり、受け止める方法は?
不安というのは、気持ちの問題が大きく関わると考えられます。明らかにある時期がくれば結果が出る事柄について、心配しすぎる人の場合、周りの人は「本当に心配だよね」と受け止めてあげると、そして今、過剰に心配しても利はないと話し、「結果が分かったら、一緒に考えましょう」と常識的に寄り添ってあげることがいいかもしれません。
不安というのは、信頼している人に共有してもらうと落ち着くこともあります。「心配だね」と受け止めてあげる一言は大きいものです。 さて、同じ内容の心配事を繰り返し聞かされる側の「イライラ」には、いい対処法はあるのでしょうか。
それには、上手に聞かないようにするしか(笑)。「今は忙しい」「同じことを何度も」等、喧嘩腰になるような言い方は、やめた方がいいですね。相手が病人であればなおのこと。気持ちを苛立たせてはいけません。しかりつけても、意味はありません。健康な人が受け止めきれないような不安は、病的なものの可能性もあります。 薬が必要な場合もありますし、病的でなくても、考え方の癖等があれば、認知行動療法やカウンセリング等で、不安が落ち着くこともあります。
また、身近に聞いてくれる人がいない場合にも、カウンセリングをお薦めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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