福祉用語の基礎知識

重症心身障害児施設

重症心身障害児の保護と治療および日常生活に指導を行う児童福祉施設であります。
先駆的な施設として、島田療育園、びわこ学園があります。医療法に規定する病院として必要な設備、職員の他、児童指導員、保育士、心理指導を置きます。また、歴史的な経緯から多様な障害のある人が入所しており、その年齢層は幅が広くなっています。加えて、同施設等を通所で利用する重症心身重障害児(者)通園事業が行われています。
※重症心身障害児・者
児童福祉法の規定では、重度の知的障害および重度の肢体不自由が重複している児童とされています。学校教育でいう「重度・重複障害」が類似しています。18歳以上であっても「児・者一貫」の措置となります。「重症心身障害」の概念は入所選定の基準としても用いられ、運動機能とIQによる「大島の分類」が有名であります。なお、「超重症児」とは、濃厚な医療ケアを必要と子どもを指し、保健診療の加算基準として医療的介護ケアが点数化されています。