こころの健康アラカルト

人の目が気になってしょうがない!

前回に続いて「不安障害」についてお話します。
人前で食事をする、文字を書く、歌を歌う・・・といった人の目を意識する場面で、手が震える、顔が真っ赤になる、冷や汗が出る・・・といった症状がある場合、不安障害のひとつである”社交性不安障害”が考えられます。
そのほか特徴的な症状は、一度失敗した経験があると、同じような場面を避けるようになったり、同じ状況が近づくと顔が真っ赤になるなど予期不安が現れます。また、思春期から成人早期に発症することが多いのも特徴です。 治療法は、薬物療法と行動療法があります。より速い時期に治療をスタートすれば完治しやすいのですが、子どものころ発症して大人になるまでそのままにしてしまっていると、治療に時間がかかる場合もあります。
早い段階の治療で効果的なことは、それまで引っ込み思案だった子どもが積極的になり学級委員を務めるなど、性格に大きな変化が現れる例があります。 子どもに関しては、親が気付いてあげることが大切ですね。
子どもからのサインに注意を払うことはもちろん、ご両親のうちどちらかが発症した経験がある場合は、特に気をつけてあげてください。
この記事はこちらに続きます。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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