こころの健康アラカルト

「発達障害」早期診断で社会適応へ

この記事は、こちらからの続きです。
子どもの「発達障害」についての3回目です。
文部科学省が定義する「発達障害」にLD(学習障害)、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠陥多動性障害)などがあります。
ADHDの特徴は、ほかに関心が移りやすく、集中力が続かない、片付けられないなどの「不注意型」は女の子に多い傾向があります。じっとしていられず、立ち歩くなどの「多動型」、思いついたらすぐ行動してしまう「衝動型」は男の子に多い傾向があります。 人によって「不注意型」、「多動・衝動型」どちらも含まれる「混合型」のタイプに分けられます。
どのような治療法や対応法があるのでしょうか。 「不注意、多動・衝動型」の症状を和らげる薬による治療法のほか、自己コントロールをはじめADHDの子どもが必要なスキルを学ぶソーシャル・スキルトレーニングなどのプログラムがあります。
「発達障害」で注意したい点は、周囲の理解が得られないことから、心理的ストレスによるうつ病などの合併症が現れることもあります。また、治療が早ければそれだけ社会への適応が期待できるため、まずは専門医で適切な診断を受けることが大切です 。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

コメント