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妻が娘の教育に熱心すぎる

958 妻が娘の教育に熱心すぎる
「妻が5歳の娘の「早期教育」に熱を入れていますが、最近、娘が疲弊しているように見えて心配です。」35歳 男性からの相談です。
子どもと接していると、能力や体力を過大に評価してしまい、あれもこれもとやらせてしまうことがあります。こうした傾向は特に接する時間の長いお母さんに多く見られます。 ご相談者のお嬢さんはすでに英語塾とバレエ教室に通っているそうですが奥様が「ピアノも習わせたい」と言っていて、外で遊んだりのびのびと育てたいと考えているご相談者とたびたび口論になるそうです。こうした状況はお母さんにも不安や緊張を強いることになりますから、はやり避けた方がよいでしょう。
もちろん話し合うことも大切ですが、ここは両親の協力を得て出かけるなど、二人だけの時間を持ってみてはいかがでしょうか。
何事にも完璧主義の人はよい親でいようとすることがプレッシャーになっていることがあります。お稽古に通っている時間はお子さんと距離を置くことができますから、それが「教育熱」の原因となっているかもしれません。自分は昔やりたかったことや、コンプレックスの原因になっていることがあり、それで子どもに無理をさせているケースもあります。
夫婦でじっくり話し合う時間を持つことが、案外解決の近道かもしれませんよ。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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