こころの健康アラカルト

月曜がつらい「ブルーマンデー症候群」

「月曜日、会社や学校に行くのがつらい・・・。」ブルーマンデー症候群についてお話ししましょう。
ブルーマンデー症候群は、いわゆる「月曜病」といわれますが、日曜の夜から症状が出てくることが多いです。だんだん気分が落ち込んできたり、不安感や緊張感が強くなってきます。休みが終わって憂うつになることは誰にでもありますが、寝付けない、途中で目が覚める、肩こり・頭痛を伴う、落ち込み方が激しい場合は、背景にはほかの精神疾患が隠れているかもしれません。
隠れている疾患とは、最近ウィークデーを乗り切るのが苦痛、ミスが目立つ、ぼーっとすることが多い、効率の低下、家に帰るとぐったりしている、落ち込みがち、イライラして怒りっぽくなるという場合はうつ病の可能性があります。また、金曜の夜から夜更かしをして土曜は朝寝坊など、週末ははしゃぎすぎて生活リズムが狂い、日曜の夜に急激に落ち込むという場合は双極性障害の疑いがあります。
予防や治療法と言えば、週末に夜更かしや朝寝坊、はしゃぎ過ぎてしまう人は、週末も普段と同じような生活リズムを保つだけで予防になります。改善されない場合は早めに医師に相談し、適切な治療を行うことが大切です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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