こころの健康アラカルト

子どもがなつかず子育てが不安

「1歳になる娘が私になつかず、子育てにも自信がもてません。」26歳・女性からの相談です。
ご相談者は、「娘はほかの子どもよりもよく泣くうえ、泣き声も大きい」とおっしゃいます。なかなか泣き止まない時にご主人が抱っこしたとたんに泣き止むこともあり、「私になついていないのでは」と不安になるそうです。
「お腹が空いた」「オムツを変えて」「具合が悪い」など、赤ん坊は様々なサインを泣くことで伝えるので、よく泣くことを必要以上にプレッシャーに感じる必要はありません。抱っこしても泣き止まないのは、抱っこそのものが不安定だったり、化粧品の匂いが苦手ということも考えられます。
とは言え赤ん坊の泣き声は非常に大きく、ずっと聞いていると次第に辛くなってくるのも事実です。そんな時は、向き合い過ぎないことも一つの対処法です。目の届く少し離れた場所のベビーベッドに寝かせておくのも良いでしょう。
また赤ん坊が明確な理由もなく泣いているのは、一日に受けた様々な刺激や情報を処理しきれず、それを泣くことで解消している場合もあります。めったに泣かず手のかからないいい子だと思っていたら、成長して自閉症などの障害が明らかになる場合もあります。よく泣くことは健康に成長している証拠と考えて、鷹揚な気持ちで子育てを楽しんで下さい。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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