こころの健康アラカルト

独り言の増えた夫が心配

「最近、夫の独り言が増えていて心配です。ストレスが溜まっているのではないかと思いますが、家族としてどう接したらよいでしょうか」42歳・女性からの相談です。
ご相談者のご主人は45歳。最近、トイレに入っている時や入浴中、顔を洗っている時などに頻繁に独り言を言うようになりました。それも「バカ」や「畜生」といった汚い言葉が聞こえてくるそうです。ちょうど会社で責任あるポジションについたこともあり、ストレスが影響しているのでないかと家族は心配しているそうです。
抑制が利かないまま大きな声で独り言を言っている場合などは、統合失調症などの心の病気の可能性があります。しかしこうした症状は、若いうちから現れることがほとんどです。 ご主人の場合は腹立たしいことがあり、その気持ちを収めようと起こっている独り言だと考えられますので、心の病気などの心配はいらないと思います。
家族としては何があったのか、聞き出したいと思いますが、かえって心を閉ざしてしまうことがあります。まずはそっとしてあげる方がよいでしょう。外で嫌な思いをしているなら、家が温かく癒しの場所となるようにしてあげて下さい。時が経てば自然と解決していくと思います。
それでもご主人の言動に不安を感じる場合は、専門家にご相談下さい。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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