こころの健康アラカルト

思い出すトレーニングと認知症の予防

1081 思い出すトレーニングと認知症の予防
認知症による記憶障害を改善するのは難しいのですが、「思い出すのが苦手」という場合は、トレーニングによってある程度改善が可能だと思います。
例えば、朝食の時に食べたものを紙に書き、一旦覚えて昼食の時に紙を見て思い出します。だんだん紙を見なくても思い出せるようトレーニングします。最終的には翌日の昼頃に前日何を食べたか思い出せればよく、その程度まではトレーニングで改善できる場合が少なくありません。
脳梗塞が原因で起こる脳血管性認知症の場合は、背景に生活習慣病がある方が多く見られます。高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満等の病気そのものの改善が、認知症の発症や進行の抑制につながることがあります。そのためにも食生活に注意し、朝起きて夜寝るなど規則正しい生活をすることが重要です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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