横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.162 「ザ!世界仰天ニュース」出演記

横浜院長の柏です。10月下旬のある日、録画しておいた「ザ!世界仰天ニュース」の統合失調症の回を家族で見ておりました。こちらのブログで教えていただいたものでしたね。帝京大学の池渕先生が登場し、「おー、パパの知ってる先生だよ」などとえらそーに話していると、小5の次男坊が「パパはテレビ出ないの?」ともの申すではないですか。「いやいや。パパはそんなことはしないんだよ」と答えた20日後、パパは日テレ麹町スタジオにいたのでした・・・。
hitorigoto-162a.jpgいや大変でした。TV出演は、ずいぶん前にTVKに出たことがあるのですが、その時はクリニックでの収録だったのでやはり緊張度がちがいます。全国放送ですしね。今回も、実はクリニックの診察室で、病気の説明部分の収録も行われたのですが、実際には使われずドラマ中のテロップとスタジオ収録とで完結する形となりました。スタジオは、当たり前ですがぶっつけ本番。芸能人の皆さんからどんな質問がくるかとか、事前の相談は何もありません。不安と緊張の中、ちょっとはずしたところもありましたが、うまく編集していただきました(汗)。
放送をご覧になった皆様、いかがでしたか。今回は全体の医学的監修もさせていただき、広く一般の方々にも発達障害について正しく知っていただくことを目指しました。「アスペルガー症候群」という言葉は、実は新しい診断基準ではもう使わない古い言葉となってしまっているのですが、一般によく知られた用語としてあえてこれを用い、説明のテロップで新しい「自閉スペクトラム症」という用語をお示しする形としました。木下さんの場合、ADHDの合併も認めており説明が難しいところもありました。ぜひ感想などお聞かせいただければと思います。
ディレクターとプロデューサーの違いも分かっていなかった柏ですが、スタッフはどの方も高い熱意を持って仕事をされており、こちらもそれに応えようと努力いたしました。芸能人が中心のバラエティ番組であり、医学番組ではありませんので限界はありますが、ドラマ、構成とも大変よいものに作っていただき感謝しております。みなさんお忙しすぎるのがちょっと心配でしたが・・・。
番組をご覧になって、はじめてご自分やご家族の特性に思い至ることになった方もいらっしゃるかと思います。そうした方々が受診や支援につながり、よりよい生活を送る端緒になればそれが本望です。私の外来は現在いっぱいでなかなか新患をお受けするのが大変なのですが(今回、数名分だけ枠を確保はしました)、当院での診療が困難であれば各地域の発達障害者支援センターや市役所・区役所でまず相談なさるか、そこから発達障害診療を得意とする地域の病院を紹介してもらうのがよいと思います。
では今日の一曲で締めくくりましょう。しつこくドップラー総統ネタで。ドップラー総統といえば、パイプオルガンで奏でるバッハ「トッカータとフーガ ニ短調」が印象的でした。この曲は、レインボーマンなどでも使われ往年の特撮・アニメファンには思い入れの深い曲ですよね。実は私が小5の時(今の次男と同じだ)、最初に買ってもらったクラシックのレコードがこれでした。それはエドワード・パワー・ビックスのものでしたが、見つからないでカール・リヒターの演奏でどうぞ。

コメント

  1. パパゲーナ より:

    さすが柏先生!!ステキー!

  2. 拝見しました! より:

    チャンネルを変えるとテレビに先生が映っていてびっくり!
    いつもと変わり無いお姿でした。
    テレビでも先生の目力、変わりなかったです!^_^

  3. 匿名 より:

    チャンネルを変えると、突然先生が!
    驚きました!
    いつもの先生と変わりませんでしたね。
    目力も同じでした!

  4. 匿名 より:

    素晴らしい演奏をありがとう!
    久々に聞いて感動です。
    あの棒、適当に引っ張ってるわけではないんですね。(゚o゚;;

  5. 匿名 より:

    素晴らしい演奏をありがとうございます。
    感動です。
    仰天ニュース見ていただいて、お知らせしたかいがありました。
    嬉しいです。

  6. むぎママ より:

    遅ればせながら、ご出演おめでとうございました。
    主役の木下さんとは何度かお会いしたことがあって事務所の方へ遊びに行かせて頂いたこともあるので、木下さんの再現ドラマの医学監修を先生がされたのにはびっくりしております。
    これまでの経緯とかは既に存じ上げているのですが、恐らくまったく知らなくて知識がなくても十分分かりやすくなっていたと思いますよ!
    今回の放送の際には当事者界隈では随分賑やかしくなっていましたが、個人的には現在進行形でこのような困り感への対処に困り果てながらも医療に結びついていない一般の方への周知が進むことを願っています。知らず知らずに困ってしまっているような人、結構いるような印象ですので。

  7. 横浜院長 より:

    コメントありがとうございます。遅ればせですが御礼まで。
    おおむねご好評いただいたようでよかったです!!