横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.242 4つのA


hitorigoto-242a.jpg横浜院長の柏です。かねてから、近々ingress 2.0が登場するとの噂は堪えませんでしたが、Nianticから正式に次世代ingressであるingress primeの発表がありました。ingressフリークとしてはワクワクですね。しかし、これまでの実績は引き継がれるとのことですが、レベルの上限開放とかなったらどうしよう…。もうレベルあげする元気も時間もないっすよねー。今の私のレベルはこんな感じです。最近ポケモンに浮気しててイマイチですねー。

さて、統合失調症のお話です。陰性症状は最初から最後まで存在する、すなわち統合失調症における基本的な症状は陰性症状なのですが、かつて精神医学界の巨星、オイゲン・ブロイラーは統合失調症の「基本症状」として以下の4つを提示しています。

連合弛緩 Assoziationslockerung
自閉 Autismus
感情障害 Affektstörung
両価性 Ambivalenz

ドイツ語記載ではいずれもAではじまることから、この基本症状は「4つのA」として有名でもあります。ブロイラーは、あまたある統合失調症の症状の中で、この4つがとくに重要であり、統合失調症の本質を表しているものと考えました。いずれも、陰性症状に属する(一部は陽性症状にもつながるが)ものであり、最初から最後まで、統合失調症の基底に流れているものです。いずれもとても大切な概念です。統合失調症は、その名の通り個々の精神機能を統合する機能が失調していること(=連合障害 Assoziationsstörung)がその中心ですが、それはとくに思考領域では連合弛緩と呼ばれ、思考のまとまりのなさを表します。外界との接触を避け、自分の殻に閉じこもる傾向は自閉と呼ばれ、ブロイラーは連合弛緩とならびこれをとくに重視しています。「4つのA」については次回以降、ゆっくりと見ていくことにしましょう。
今日の一曲は短調好きの真骨頂?アルビノーニのアダージョ ト短調です。ト短調の曲って、ほかの短調では味わえない独特のもの悲しさがあります。モーツァルトの交響曲40番、25番、すでにご紹介した曲ではドヴォルザーク第8交響曲の第3楽章、ショパンのバラード1番、フォーレのシシリエンヌ、などなど。今日はコペルニクス室内管弦楽団の演奏でどうぞ。


こちらはサラ・ブライトマンの歌による編曲版です。こちらもいいですね。ではまた。

コメント