横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.244 笑おう。

hitorigoto-244.jpgあけましておめでとうございます。ハートクリニック横浜・ゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・マーベラス院長の柏です。お正月いかがお過ごしでしたか。私は元旦から横浜市の救急当直でしたが(^_^;、本日3日には息子二人とスターウォーズ・最後のジェダイをIMAXで見てまいりました。期待を裏切らない素晴らしい出来栄えでした!作品の中で、ジェダイマスターであるルークが「失敗することこそが大切」と語ります。ジェダイを極め、すべてを知り尽くした彼でさえ失敗します。いわんや俗物のわれわれをや、ですね。失敗してもよい、大切なのはそれをどう乗り越えていくか…いろいろ考えさせられる快作でした。
さて新年第一回。どんなネタで行こうかと考えていたところ、目についたCMがこちら。ホンマ世俗的ですんません。ジェダイマスターならぬ、世俗マスターなんで(^_^;。


一粒三百米」でおなじみ(?)、グリコのCMです。
「子どもは一日に400回笑う。大人になると15回に減る。」
何だか考えさせられるCMだと思いませんか。誰でも子どもの時にはエネルギーが高くて、何にでも興味を持って、何でも面白いと思い、新たな発見のたびに笑います。お母さんと目が合うだけでも笑う。それが、いつからでしょうか。世の中のことがわかってくると、感動がなくなり、笑わなくなる。人と目が合っても笑わなくなる。世の中は日々変わり行き、花鳥風月、愛でるべきものは日々新たに現れているのに、子どもの頃に見えていたものが見えなくなってしまうのでしょうか。CMにはもう一つ、大切な言葉が出てきます。
「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる。」
真実をついていますね。グリコ侮るべからず、です。笑うことはただの感情表出ではなく、自分のこころの持ち方も変えることができるし、まわりの人のこころを変えることだってできます。笑う門には福来たる。私も、今年の目標は「一回でも笑う回数を増やすこと」にしたいと思います。皆さんも、今年は少し笑ってみませんか。
そうはいっても笑えない、という方もあるでしょう。うつが強い時は、エネルギーが下がっており(子どもの反対ですね)、本来楽しいことであってもなかなか笑えないものです。そういう時は無理に笑うのはやめましょう。でも、具合がよくなってきて「楽しい」感覚が少しでも蘇ってきたら、思い切って笑ってみましょう。そこまでくれば、笑うことができさえすれば、春に一気に芽が出るように、加速度的によくなるものですよ。
ちょうど今やってるNHKの朝ドラは「わろてんか」でしたね。今年は皆さんもぜひわろてんか、ですね。NHKで笑いといえばLIFE。最近不定期でちょっと寂しいですが、スペシウム光線というよりはセブンのワイドショット?がお決まり、三津谷寛治は紅白にも出てきましたね。今年最初の今日の一曲は、三津谷寛治の登場曲でもあるベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」です。マウリツィオ・ポリーニの演奏でどうぞ。

これは1967年の演奏ですが、こちらはその47年後、2014年の同じポリーニによる演奏です。若き力と円熟の境地。どちらも甲乙つけがたく素晴らしいですが、今日のテーマにそって、今回は若きポリーニの演奏を選びました。それでは今年も本院を、そして本ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

コメント

  1. あきぽにょ より:

    あけましておめでとうございます。
    11/20座間事件のブログにコメントしたあきぽにょです。
    度々のコメント、失礼致します。
    先生のブログ、いつも拝見致しております。
    色々と勉強になることが多く、見ていて楽しいです。
    実はあれから、立ち直れないくらい辛い事がありました。
    電話したところ、受付でやはり新患となると言われ、なかなかお伺いできない状況です。。
    いつかお会いできる日を目標に頑張ります。

  2. 横浜院長 より:

    あきぽにょさん
    コメントありがとうございます。
    最近皆さんあまりコメントくださらないので嬉しいです(^_^)
    しばらくいらしていない場合、再度新患としてじっくり初回にお話を伺う形を取らせていただいております。再来患者さんの数が多く、そちらを優先的に組ませていただく関係でなかなか新館枠の時間が取りにくいのが現状ですが、通院歴のある方につきましては枠を作るため最大限の調整をいたしますので、その旨受付に申し付け下さい。いろいろご心労をおかけしてしまい申し訳ありません。お待ちしております。

  3. まねきねこ より:

    ご無沙汰しております。私は去年の秋ごろからマインドフルネスに嵌っています。最初はあまり信じていなかったのですが、ふとしたことからやってみたらなんとなくうまくいったような気がして、それから毎日やるようになり、少しですがストレスに対する感じ方が変わったような気がします。もしかしたら先生は以前マインドフルネスについて説明されたことがあったかもしれませんが、マインドフルネスが脳に良い影響があることは精神医学的にも根拠があるのでしょうか?

  4. 横浜院長 より:

    まねきねこさん
    お久しぶりです!
    マインドフルネス、ブームになってますね。私はあまり詳しくないですが(汗)、第三世代の認知行動療法のひとつ、と言われていますね。「いま、ここに、あるがままに」ものごとを捉えるのですが、禅の思想も取り入れているんですね。考え方としては、日本の森田療法にも通じるものがあるように思います。
    根拠についてはどうなのかな、統計的に効果が証明されている心理療法としては認知行動療法と対人関係療法しかないはずなので、まだこれからだと思われます。