こころの健康アラカルト

「心療内科」ってどんなところ?

2009年、新しい年が始まりましたね。「今年は何か新しいことにチャレンジしよう」と気持ち新たにスタートさせている人もいれば、モヤモヤとして、晴れやかな気持ちになれない人もいるのでは?
心はいつも元気でいたいですね。でも心の風邪をひいてしまったときは、適切なケアでよくなります。 ここでは診療内科とはどんなところかお話しましょう。
心療内科は、悩みがあるときや、深く傷ついたとき、もう自分ではどうにもならないと思ったときに、悩みを聞いてくれる場所だというイメージを持つ人が多いようです。
実際の治療の多くは、頭痛や腰痛、腹痛、めまい、動悸、貧血、だるい、疲れがとれにくい、眠れないなどの体の症状がある人に、「心のケア」をすることで症状を改善していきます。
来院される人の中には、医療機関の内科で検査を受けてみたものの、「特に異常はありません」と言われた、というケースも。しかし一向に体の調子がよくならず、どこに行けばいいんだろうと困っている人が診療内科に訪れてきます。検査をすると症状の原因は「自分の心」にある場合も。つらい体の症状は「心のサイン」なのかもしれません。
どんな検査をするのかというと、まず問診、、身体検査、血液検査、尿検査、心電図の検査、それから心理検査をします。検査結果を見て診断をし、治療法を考えていきます。
治療方法は、おもに薬物療法、精神療法、グループワーク、認知療法、行動療法がありますが、いずれかを併用して治療にあたる場合がほとんどです。また、「薬物療法」と聞くと薬の依存を心配する人もいますが、現在の薬は、副作用が少ない新しい薬が日本でもどんどん採用されています。そのため、薬に依存するケースはほとんど見受けられなくなってきています。
治療期間は、人によってさまざまですが、1カ月程度の人もいれば、数年かかるひともいます。この期間は、症状の改善にかかる時間と、再発予防のためにかかる期間です。
いまいち体の調子がよくないという人は、診療内科に相談してみては。早めのケアが大切です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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