こころの健康アラカルト

睡眠にまつわる悩み(1)

睡眠にまつわる悩みを何回かに分けてお話しします。最初は、「入眠障害」についてです。
入眠障害とは、ベッドや布団に入ってからなかなか寝付けない、焦れば焦るほど時間ばかりが過ぎていく・・・。床に就いてから入眠まで、1時間を超えることが続き、日常生活に支障が生じる場合を言います。
原因として考えられるのは、騒音などの外的要因や、仕事や人間関係に悩みがある・・・など、原因がわかっている場合はそれを対処することで改善が期待されます。しかし、原因が思い当たらず、夜になるとソワソワする・落ち着かない・動悸がする・クラクラする、などの症状が出ているのであれば「不眠障害」の可能性も。睡眠の悩みの裏に、心の病が隠れているかもしれません。気になる症状は専門医に相談を。 かつて8時間と言われていた平均睡眠時間が今は5~6時間に減り、睡眠障害の背景にはオーバーワークが関係していることも多いようです。
通常脳が休まるまでに3~4時間のクールダウンが必要と言われていますが、残業で深夜に帰宅するとなかなか時間が取りにくい。寝つきが悪く睡眠不足になれば仕事や生活に支障を及ぼすことも。ライフスタイルを見直すことも大切です。
この記事はこちらに続きます。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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