こころの健康アラカルト

年末年始の人づき合いが苦痛に(2)

この記事はこちらからの続きです。
年末年始、人がたくさん集まる場所で苦痛を感じることはありませんか? 考えられる疾患についてお話しする2回目です。
明らかに通常とは異なる状態が見られる場合、「社交性不安障害」「回避性パーソナリティ障害」「統合失調症」などの可能性も。
「社交性不安障害」とは、人前で話したり、食べたりすることに不安を感じて、頭が真っ白になったり、手の震え、冷や汗、さらには何日も前から眠れないなどの症状が出ることもあります。また、初対面の人は慎重に対応することで脳への負担が大きくなるので、話すことが出来ないという場合もあります。
「回避性パーソナリティ障害」とは、人から拒絶されたり、マイナスの評価を受けることに過敏になりすぎて、社会的な交流を避けるようになります。なんでもないことにひどく傷つき、抑うつ状態になることもあります。
「統合失調症」とは、不安や幻覚など症状は人によってさまざまですが、情報量が多いと集中できず、会食では食事と会話の両立が困難であること。
これらの疾患は投薬や認知行動療法によって改善することが多いものです。気になったら、まずは専門医に相談してください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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