精神保健福祉便り

精神保健福祉便り No.018 アサーショントレーニング

こんにちは。ハートクリニック横浜のソーシャルワーカーです。
 最近は不安定なお天気が続いていますね。私はどうやら雨女のようで、最近訪問で外へ行くたびに降られています。つい先日も気持ち良く晴れていたので傘を持たずにクリニックを出たところ、ゲリラ豪雨に遭遇し大変な思いをしました・・・それ以降、必ず折りたたみ傘を携帯するようにしています。雨女とて、備えあれば憂いなしですね!
 
さて、今回は前回の「SST」に引き続き、コミュニケーションのプログラムについてのお話です。
アサーショントレーニングとは・・・ 
『アサーション』という言葉はあまり聞いたことがないかもしれません。
英語なので辞書をひっぱりますと、[assert(動詞):主張する、断言する]とあります。
主張すること、つまり「自己主張」のトレーニングという意味です。
こちらも復職支援プログラムの中で行っているコミュニケーションプログラムのひとつです。
「適切な自己主張とは?」・・・
日本人は文化的に、自己主張するのが苦手な民族だと言われています。むしろ自己主張するということはワガママであると捉えられたり、自己中心的であると人の目に映ってしまうのではとマイナスなイメージをされる方が多いのではないでしょうか。
しかし、そのせいで我慢しすぎて辛くなってしまったり、自分の望むところではない状況に陥ってしまって苦しくなってしまったり・・・自分を抑えるがゆえに辛い気持ちを抱え込んでしまうことがあるかもしれません。
そこで!
アサーションの目指すところは、『自分も相手も大切にする』というコミュニケーションです。
適切な自己主張というのは、なにも自分の意見を一方的にぶつけるということではありません。
相手のことも考え、相手の意見を尊重しつつも、きちんと自分の意見も伝えていくということです。簡単に言えば、win-winの関係を目指していくというところでしょうか。
アサーショントレーニングでは、まず自己主張の大切さを知っていただくことが重要です。
アサーションでは「だれもが自由に自己主張しても良いという権利」があると伝えます。その権利」はみなに平等にあり、誰もがその権利を侵害されるべきではありません。つまり、付け加えれば「他者の権利を侵害しない限りにおいて、自己主張しても良いという権利」というのが正しいでしょうか。自己主張するということに関して、罪悪感を感じることはないのです。
次回も引き続き、アサーションについてお話します!

コメント

  1. 隊長 より:

    大船デイケアの不動の人気プログラム「語りの場」。
    これが当てはまるかな?
    「語り」とは言っていますが、実際は「聴くことができていない」とならないプログラムだと思ってます。
    次回も楽しみにしています。