こころの健康アラカルト

摂食障害(拒食症・過食症)とは?

食欲の秋。でも楽しいはずの食事が苦痛に・・・。
摂食障害(拒食症・過食症)についてお話ししましょう。
拒食症の特徴は、食事が非常に少量、または小品目なため、どんどん痩せて標準体重よりかなり下回る状態が続きます。まったく食べなかったり、口の中でももぐもぐして呑み込めない場合もあります。誰が見ても痩せているのに、自分は太っているという考えにとらわれる”ボディイメージのゆがみ”を持っていることが多いです。
過食症の特徴は、食べ始めると止まらず、そのあと吐く行為を何度も繰り返す”食べ吐き”のほか、食べるだけ食べて過度な肥満になる人もいます。中には体質的に太らない人もいますが、自分でコントロールが効かないなら注意が必要です。
摂食障害の治療法はまだ確立されておらず、精神療法やカウンセリングなどが主な治療法になります。さらに、境界性パーソナリティ障害、非定型うつ病、不安障害など合併症を伴うことも多く、難治な病です。本人の精神的苦痛を減らし、家族の対応なども含めて治療を行っていくためにも、気になる場合は早めに医師に相談をしてください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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