こころの健康アラカルト

寝ている間に無意識に食べている

睡眠中に、無意識にものを食べる「睡眠関連摂食障害」についてお話ししましょう。
睡眠関連摂食障害とは、睡眠中に寝ぼけて、冷蔵庫を開けて中のものをあさって食べたりします。無意識に行っていることが多く、翌朝起きて全く覚えていないことが特徴で、家族に指摘されて気が付くこともあります。夢遊病の一種と考えられます。
原因は、例えば糖尿病やダイエット中などで食べてはいけない状態が続き、睡眠中、無意識に欲求を解消するために食べてしまう場合が考えられます。
また、摂食障害や解離性同一性障害などでも同様の症状が見られることがあります。 治療法は、摂食障害などの疾患がある場合は、背景疾患の治療により症状が治まっていくこともあります。ほかに原因がない場合は、睡眠障害を改善することで、無意識の摂食行動を抑制していく治療もあります。夢中遊行症は睡眠障害の一種で、深いノンレム睡眠の時に現れ、異常行動を起こすものです。この深い眠りを正常に戻していくことを目指します。心配な場合は相談を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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