横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.214 金融リテラシー(その2)

hitorigoto-214a.jpg横浜院長の柏です。数学好きの戦隊シリーズの見方。キュウレンジャーのロボ、5体の真ん中が赤、他の4つを残り8体から出すので8P4=1,680通り。と思っていたら、2体増えてかつ真ん中が紫+2体の新ロボも出てきたので、ロボ2つでは9P4x4P2=36,288通りとだいぶ増えましたな。予告見てたら次回はさらに合体…計算できんやんけ(^_^;
では前回のつづき。その前に、前回の記載で誤解を招きそうなところがあったのでコメントしておきます。「カードローンを使うべき場面とは…」として「臨時の支出が大きい場面」と書いてしまいましたが、もちろんあくまでもこれはどうしてもほかに方法がない場合です。本来は、そうした事態に備えて蓄えておくのが正しいやり方です。決してカードローンを推奨しているわけではありません(むしろ使わないことを奨励している)ので、誤解なきようお願いしますね。
では前回の積み残し、「ブラックスワン、あんたは正しい!」という話をしましょう。さて。診察室では時々、医療保険に入りたいが、通院中だとどうなのか?と聞かれることがあります。これについては、申込書に記載欄があるなら(あるはずですが)告知義務があります。黙って入ってしまうと、あとで保険金がおりない、という事態になることもあるのでお気をつけ下さい。医師は、問い合わせがあった場合には(本人の同意書が必ずありますんで)通院の実態を保険会社に伝える義務を負っております。通院していても加入できる保険もあるようですので、どうしても入りたい方はいろいろご検討されるとよいと思います。
さて、ここで出て来るのがブラックスワン君です。実は私の個人的意見は、医療保険は「必要ない、必要ない」です。米国はオバマケアの実施も危ぶまれる状況ですが、わが国の医療保険制度は今のところ素晴らしいものです(いずれ破綻のリスクはあり、今後のことがわからないのは確かですが)。入院など費用がかかった場合でも、高額療養費制度のため一定額以上はきちんと補償されます。また、健康保険の被保険者であれば、休職しても傷病手当金というものが最長1年半は出ます。補償金、手当金が出るまで時間差があり、その間をうめる必要はありますが、こうした制度のためわが国では、保険診療の範囲内で治療を受ける限りにおいては、べらぼうな治療費がかかることはありません。
医療保険も月払いとすると、一回あたりは少額でも、積み重ねれば大金となります。人生の大きな買い物として、家についで大きいのが保険と言われます。保険は、本当に必要なものだけに絞り込むべきでしょう。わが家の場合、私は生命保険には入っておりますが医療保険には誰も入っておりません。私に万一のことがあると家族は路頭に迷いますので、生命保険は必須です。しかしこれも、高額な通常の保険は避け、収入保障保険にしています。私が65歳になる年まで、給料のように毎月同額が補償されるというものですが、必要な総補償額は当然ながら子どもの成長とともに減っていきますので、これで十分です。収入保障保険と逓減定期保険は同じ意味合いで、いずれも死亡年齢が高くなるほど総補償額が小さくなり、その分掛金も少なくて済みます。保険会社は保険を売るのが商売ですから、◯千万円必要ですよ〜とか不安を煽ってきますが、そこは金融リタラシーです。遺族年金、死亡退職金など、この点でも日本のシステムは優秀です。年金システムも、大変よくできたものです。成人になってから年金をきちんと納めていなかったがために障害年金を受け取る権利がなく、苦労された方もありました。みなさん、年金はきちんと納めましょうね。
hitorigoto-214b.jpg生命保険をかける必要のない人…じゃなくて鳥、といえば火の鳥ですね。今日の一曲はストラヴィンスキー「火の鳥」を、小澤征爾/ベルリン・フィルのライブでどうぞ。

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